バラをお好きな方は大体色々雑誌や本を読むのですでに持っている方もいるかもしれませんが、
今回紹介するのは
別冊NHK趣味の園芸
「イングリッシュローズのすべて」
NHK出版(出版)
有島薫/鈴木満男(監修)
第1号「コンスタンス・スプライ」から全213品種掲載
2010年発行で、イングリッシュローズの第1号の「コンスタンス・スプライ」から2010年の新品種までの213品種が掲載されています。2010年だと少し古い情報と思う方もおられるかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろここ数年でデービッド・オースチン・ロージズがカタログ落ちさせた品種も掲載されていてかなり魅力的な一冊です。(ヘリテージやエブリンだけでなく懐かしいラジオ・タイムズやタモラも載っています)
たぶんバラ栽培の経験が長い方ほど楽しめるのではないでしょうか。
さらに監修はローズアドバイザーで有名な有島薫さんと、元京成バラ園のヘッドガーデナーでバラ栽培の達人の鈴木満男さんです。
知りたい情報の細部にわたり画像が多く使われているのも読みやすくて(理解しやすくて)とても良いです。
イングリッシュローズのお悩みポイントも解決
バラ選びでの悩みポイントとして、樹形があると思います。イングリッシュローズはシュラブ(半ツル)樹形の品種も多いので、場所に限りがあると結構悩んでしまいます。
この「イングリッシュローズのすべて」には春の樹形と秋の樹形が掲載されていますし、ベーサルシュートの出やすさなどの内容も掲載がありますので、選ぶ時の目安にもお勧めです。
(※個人的な感想を加えると樹形については、九州などの温暖地では枝が20から60㎝くらいは長めに伸びると思って良いかと思います。一方で寒冷地はその逆かもしれません。あくまで個人の感想ですが。)
各イングリッシュローズの交配親が載っていることにかなり興奮を覚え増した。あの品種とあの品種でこの品種ができるんだ!というワクワク感があります。自分で交配している方は読んだ方が良いかもしれません。
イングリッシュローズの魅力満載!
イングリッシュローズのスタートからの流れやデービッド・オースチン・ロージズの育種について、またはイングリッシュローズの品種の名前の由来なども載っていて、バラ好きなら知っておきたい情報満載です。
また今ではイングリッシュローズの人気の黄バラ品種である「グラハム・トーマス」。この品種は、オールドローズの救世主とも言われたグラハム・スチュアート・トーマス氏の名を冠しています。そのグラハム・トーマス氏とデービッド・オースチン氏の逸話なども載っていて、この一冊で結構な情報量があります。
すでにイングリッシュローズを育てている方なら、その持っている品種がもっと魅力的に感じれますし、育て方の画像も多いので今からバラを始める方にも良いかと思います。