ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティア(レシュノルティア)の育て方

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの基本情報

科名:クサトベラ科 Goodeniaceae
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属名:レケナウルティア属 Lechenaultia
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学名:Lechenaultia
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流通名:ハツコイソウ(初恋草)
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別名:レケナウルティア
   レシュノルティア
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英名:Lechenaultia
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原産:オーストラリア・ニューギニア
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開花時期:10月~5月
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高さ:15㎝~60㎝
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耐暑性:弱い
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耐寒性:やや弱い
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ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの特徴

レケノウルティア属(Lechenaultia)はオーストラリアとニューギニア原産の常緑低木または多年草です。

属名から「レケナウルティア」「レシュノルティア」などと呼ばれますが、覚えやすくためか商品名の「初恋草(ハツコイソウ)」で呼ばれることが多いです。

レケナウルティア属は29種あり、ニューギニアまで自生する1種(Lechenaultia filiformis)含めて全てオーストラリア原産です。

日本では「blue leschenaultia」と呼ばれる「Lechenaultia biloba」と、「red leschenaultia」と呼ばれる「Lechenaultia formosa」を中心に交配が進み、現在では青・赤・黄・ピンク・複色と幅広い花色があります。

原種の開花時期は種によって異なりますが、初恋草として流通する園芸種等の開花は概ね秋から春に花を楽しめます。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの由来

属名の「Lechenaultia」は、オーストラリアのボーダン遠征に参加したフランスの植物学者ジェン-バティスト・レシュノー・ド・ラ・トゥール(Jean-Baptiste Leschenault de La Tour)にちなんで、スコットランドの植物学者ロバート・ブラウンに命名されています。

日本では「初恋草」という商品名で初期流通したこともあり、現在でも初恋草の名で店頭に並ぶことが多いです。

ただ商品名が記載しにくい書籍や公的なサイトなどでは、初恋草という名は使わず、学名から「レケナウルティア」「レシュノルティア」という名で呼ぶことが多いです。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの管理と置き場所

初恋草は良く陽の当たる環境を好み、越年して育てる場合は鉢栽培で管理し、梅雨以降は雨の当たらない場所、厳寒期は雪・霜の当たら藍場所に移動して育てます。

初恋草の原種は開けた草原や低木の森林などの地面まで良く陽の当たる環境に自生しており、1種を除く大半の種が水はけの良い砂質土壌地に自生しています。

そのため生育には十分な陽当たりが必要ですが、夏の高温多湿が苦手なので、本来低木または多年草ですが露地や屋外管理では秋~晩春までの一年草として扱うことが多いです。

また降雪や霜のない地域原産なので、降雪・降霜期は雪・霜除けをするか当たらない場所に移動させます。

初恋草は品種よって短日性(夜が一定以上の長さで花芽分化)なので、街灯等に照らされる場所では開花できなくなるため、周囲に夜間照明がない場所に置いて育てます。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの年間管理表
 
ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの植え替え

乾燥地で吸水しやすいように根をよく伸ばし比較的根詰まりしやすいので、越年管理する場合は3月中旬~5月までに根鉢を崩さないように一回り大きな鉢に植え替えます。

特に鉢花として入手したものは根詰まり気味のことが多いため植え替えを行った方が良いです。

根鉢を崩さず植え替えるため徐々に鉢が大きくなりますが、鉢が大きくなると根鉢中央が乾きにくくなり根腐れしやすくなるので、挿し木などで株の更新を行った方が良いです。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの用土の選び方

初恋草は排水の良い弱酸性土壌を好むため、赤玉土小粒:鹿沼土小粒:未調整ピートモス:腐葉土:パーライト=3:3:2:1:1を混合した土に植え替えます。

またサボテン用培養土の転用もできますが、多肉植物用培養土のような土質のものよりは、やや砂質の培養土を選んだ方が排水も良く管理しやすいです。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの水やり

初恋草は年間を通して鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

過湿は苦手ですが、水切れにも弱いので、葉が萎れるほどの乾かさないように注意が必要です。

秋~春までは屋外の雨が当たる場所で管理できますが、梅雨から夏にかけて長雨や多湿環境で根腐れしやすくなるので、陽が入りこむ屋根下に移動させて水管理をしながら夏越しさせます。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの肥料の与え方

春(3月~6月)・秋(9月~11月)に鉢縁または株元から離した株回りに緩効性の化成肥料を月に1回与えるか、薄めた液体肥料を与えます。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの手入れ
花柄摘み

開花後の花柄が枝葉に絡まって留まりやすく、株の見た目が悪くなります。

また放置することで灰色カビ病などの原因にもなるため適宜取り除くことで発病予防にもなります。

刈り込み・切り戻し

枝が伸び過ぎで株姿が乱れる場合は、刈り込んで形を整えるか、株の半分程度まで切り戻します。

ただ葉が無くなるのほどの刈り込みをすると枝が枯れ込んだり、樹勢が落ちて根腐れしやすくなることがあるので、葉を残しながら刈り込み・切り戻しを行います。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの増やし方

初恋草は主に「挿し木」で増やします。

挿し木

時期は春(3月~5月)・秋(9月~10月上旬)あたりに行います。

良く伸びた枝のうち比較的太めでに充実して固くなった枝で、かつ木質化しないくらいの枝を使います。

枝を6㎝前後で切り取り、挿し穂を数時間水につけて給水させます。葉を挿し穂上部から3~4枚残し、挿し穂下側の葉を取り除きます。

鹿沼土小粒を準備し、水をかけて湿らせた後、挿し穂を土に挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。

ビニールなどで覆い保湿しつつ、明るい日陰で水を与えながら管理します。

ハツコイソウ(初恋草)/ レケナウルティアの病害虫

害虫として「ハマキムシ」、病気として「灰色カビ病」等などが発生することがあります。

害虫

「ハマキムシ」
幾本かの枝葉を巻き取るように丸めて、幼虫が内側から葉を食害します。被害の枝葉が少数なら枝ごと除去します。

一方で大半の枝葉に被害が出た場合は枝葉の除去が難しいので、葉を残したままで消毒で退治します。

病気

「灰色かび病」
咲き終わった花柄等に灰色~灰褐色のカビが発生し、胞子で周辺へと伝播していくため、花柄や枯れ葉は早めに除去します。

また多湿の環境で発生しやすいため、風通しを良くすることで発生を抑えることができます。

退治・治療方法

「花き類」の登録と上記対象害虫の登録がある薬剤を使って退治できます。

特にハマキムシは周辺の枝葉に守られて薬剤が当たりにくいため、薬剤が植物体内に留まる浸透移行性の薬剤使うと効果的です。

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