タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの育て方

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの基本情報

科名:ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
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属名:タマスダレ属(ゼフィランサス属)
   Zephyranthes
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学名: Zephyranthes candida
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和名:タマスダレ(玉簾)
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原産:ブラジル・パラグアイ・ウルグアイ・ペルーなど
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開花時期:6月~10月
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高さ:20㎝~30㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:強い
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タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの特徴

細い葉と白い花が特徴的な常緑性の球根植物で、暑さ寒さともに強く手のかからない植物です。

和名の「タマスダレ(玉簾)」は、花を「玉」、密生する細い葉を「簾」に見立てて名付けられているそうです。

ヒガンバナ科の植物でリコリンなどを含み摂取した場合に食中毒を起こします。ノビルと間違えて誤食例があるため、畑や家庭菜園などの野菜を植える場所からは離れた場所に植えた方が良いかもしれません。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの管理・置き場所

タマスダレは陽当たりよく、風通りと排水性の良い環境が理想ですが、ある程度の日陰や多湿でも育ちます。

寒さに強く温暖地では葉は周年出ている常緑性の球根で、5月末~10月にかけて開花します。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの年間管理表
 
タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの植え替え

葉は周年出ているので明確な休眠期はありませんが、新芽が出始める前の3月~4月に植え替えます。また植え替えの際に球根の分球なども一緒に行うと良いです。

地植え

植え付けの際は、球根上部から地表まで10㎝前後の深さで、球根は3㎝間隔くらいで植え付けます。

冬期にマルチングで越冬できる地域はほぼ放置で、大群生した場合などは上記の時期に地面から堀り上げて植え替えます。

マルチングで越冬できない寒い地域は、晩秋から鉢上げするか球根状態で保存し、寒さに曝されない場所に移動して、春に再度植えなおします。

鉢植えの場合

植え付けの際は、球根上部から表土まで3㎝前後の深さで、球根は3㎝間隔くらいで植え付けます。

5~6号鉢(15㎝~18㎝径の鉢)で、およそ6~7球くらいが目安になります。

数年間は放置で構いませんが、やがて鉢内が球根で埋め尽くされるので、分球も含めて植え替えを行います。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。また管理によっては観葉植物用の土のような排水の良い土で植えた方が良く育つこともあります。

土をブレンドして作る場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。

庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの水やり

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの肥料の与え方

タマスダレは地植えの場合それほど肥料を必要としません。

一方で鉢植えの場合は肥料が足りなくなることで花が小さくなることがあるので、開花後から冬前までと、春から夏前までに2回は与えます。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの手入れ
花摘み

タマスダレの開花は6月~10月にかけて断続的に長く花を楽しめます。

そのため開花後の花茎を残しておくと種が育ち始め、次の花が咲きにくくなるため、花が咲き終わったら花茎ごと摘み取り種が付かないようにします。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの増やし方

タマスダレは球根を分球することで増やします。

分球

植え替えの時期と同じく3月~4月上旬あたりに行います。

1球ごとに分けることもできますが、小さな球根では開花できないことがあるため、直径2㎝以下の大きさの球根までは分けないほうが良いです。

タマスダレ(玉簾)/ゼフィランサスの病害虫

病害虫に極めて強く、特別な対策は必要ありません。

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