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コスモス(秋桜)の基本情報
科名:キク科 Asteraceae
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属名:コスモス属 Cosmos
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学名:Cosmos sulphureus
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和名:キバナコスモス(黄花秋桜)
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英名:Sulfur cosmos
Yellow cosmos
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原産:メキシコ
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開花時期:6月~10月
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高さ:30㎝~1m
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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キバナコスモス(黄花秋桜)の特徴
キバナコスモス(黄花秋桜)はメキシコ原産のキク科コスモス属の一年草で、黄・オレンジ・赤色などの花が咲くコスモスの仲間です。
日本へは大正時代に観賞用として伝わり、本来は短日植物で8月あたりから開花し、草丈1m前後まで生育します。
現在では園芸品種も多く作られ花は6月から咲始め10月まで開花し、草丈も30㎝~60㎝(鉢栽培では20㎝)くらいの矮性種が多く流通しています。
また種小名の「sulphureus(黄色の)」が意味するように花色は黄系ですが、濃オレンジや赤(オレンジレッド)の花が咲く品種などもあります。
開花期間の長さを活かし、キバナコスモス単植で地植えしたり花壇の花材として観賞するだけでなく、草丈の低い矮性種であれば鉢植えとしても楽しめます。
キバナコスモス(黄花秋桜)の管理と置き場所
キバナコスモスは陽当たりと風通りの良い環境、排水性の良い土で育てます。
植える場所に応じて品種を選び、春~初夏に種を撒いて育てるか、苗を植え付けて育てます。
高性品種や原種に近い種類であれば、種まきから3ヶ月または夏あたりから開花しますが、矮性種であれば種まきから2ヶ月前後で開花します。
以下は「庭植え」「鉢植え」の場合の説明です。
庭植え
基本的に痩せ地でも良く育ち管理上は難しくないですが、コスモス畑のように一面キバナコスモスを植える場合は草丈・開花が揃った方が美しいので、場所ごとに土質のムラ(土の固/軟や栄養の多い/少ないなど)ができにくいようにします。
またこぼれ種でも良く芽吹き1~2年間はきれいに保てますが、数年経つと土質にムラが出始め、種が落ちた量や芽吹く数も変わり、草丈や開花量が揃わなくなります。
なるべく毎年種まきや苗の植え付け前に土づくりをして、土質を均質にした方が草丈や花も揃って開花します。
鉢植え
鉢栽培の場合は矮性品種など草丈が低めの品種を植えます。
また根詰まりも早いため鉢の大きさは二回り大きいものに植え替え、夏に植えた株の場合は株の成長具合を確認しつつ晩夏~初秋にかけて鉢を一回りサイズアップします。
キバナコスモス(黄花秋桜)の年間管理表
キバナコスモス(黄花秋桜)の植え替え
キバナコスモスの苗を入手した場合は入手後なるべく早く鉢や花壇に植え替え、ポットに種まきをした場合は株がある程度育った段階で根詰まりする前に植え替えます。
また開花株は根詰まり気味のため、入手後なるべく早く一回り大きな鉢や花壇に植え付けます。
キバナコスモス(黄花秋桜)の用土の選び方
キバナコスモスは市販の花や野菜用の培養土で育ちます。またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土:調整ピートモス=5:3:2の土に植え替えもできます。
庭や花壇に植える場合は、土質改良のために完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。
キバナコスモス(黄花秋桜)の水やり
キバナコスモスの水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。
庭植え
庭植えのキバナコスモスは基本的に水やりの必要はありません。苗を定植した場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね天候にまかせます。
鉢植え
鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
特に根が張っている場合は水枯れしやすいため、乾きのチェックが遅れないように気を付けます。
キバナコスモス(黄花秋桜)の肥料の与え方
庭植え
庭植えの場合は施肥量が多いと徒長して草丈が高くなるので元肥のみで育てます。
また窒素肥料が多いと草丈が高くなるだけでなく病害虫の被害が増えるので、リン酸の比率が多めの肥料が良いです。
種を花壇などに直撒きする場合は、予め有機肥料などを元肥として混ぜ込んでから種まきします。苗を定植する場合は、定植するまでに元肥を混ぜ込んでから植え付けます。
鉢植え
鉢植えの場合は庭植えと異なり肥料切れしやすいため、元肥だけでなく定期的な追肥も与えます。
植え替え時に元肥として根を傷めないような緩効性の化成肥料を混ぜて植え付けます。
以降は5月~9月かけて1ヶ月に1回の頻度で緩効性の化成肥料を株元から離した株の周囲に与えます。
キバナコスモス(黄花秋桜)の手入れ
花摘み
開花期間が長いため定期的に花摘みを行い種が付かないようにします。
花摘みの際は花茎の元の部分から取ると手入れ後の姿も美しく保てます。
また種取りする場合は開花期の最後半あたりの花を摘み取らないようにして結実させて採種します。
切り戻し
また草丈が高くなり株姿が乱れた場合は切り戻しを行い草丈を抑えます。
ただし高温期に葉がなくなるような切り戻しを行うと暑さで枯れ混むことがあるので、葉が残るように切り戻します。
支柱立て
高成種は草丈を高くなるため強風で倒れたり茎が折れることがあります。ある程度の草丈まで育った段階で支柱を立てて倒れないようにします。
また花壇に植栽する場合で、演出上支柱を立てたくないときはキバナコスモスの周囲に草丈が高めの草花を植栽しコスモスを支えると良いです。
キバナコスモス(黄花秋桜)の増やし方
キバナコスモスは種まきで増やします。種は市販のものを使うか、前年度採種したものを使います。
種まき時期
種まきは温暖地・暖地では4月~6月に撒き、寒地・寒冷地では5月~7月中旬に撒きます。
種を撒く場合は、庭や観賞時使う鉢やプランターに直撒きするか、ビニールポットで苗を育てて定植します。
庭・花壇への直撒き
種まき前に土の準備を行います。完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。
もし完熟に達していない堆肥や有機肥料を混ぜる場合は、土に混入後さらに1~2週間おいてから種まきします。
土の準備ができたら、種を20㎝前後の間隔で4~5粒ずつ種を撒き軽く覆土し、土の中まで染み込むようにたっぷりと水を与えます。
発芽後本葉が出たあたりで間引きします。間引きの際は土から引き抜くのではなくハサミなどで切ると周囲の根を傷めません。間引きは葉が重なるくらいに育ったあたりで随時行い、1ヵ所に2~3苗残るまで間引いていきます。
ポット撒き
ビニールポットに培養土を入れ、種を3粒ずつ撒いて薄く覆土し、たっぷりと水を与えます。
発芽後は直撒きと同様に間引きを行い、1ポットに1苗になるまで間引きつつ育成します。
キバナコスモス(黄花秋桜)の病害虫
害虫として「アブラムシ」、病気として「うどんこ病」などが発生することがあります。
害虫
「アブラムシ」は新芽や蕾・花裏に発生しやすいです。特に風通しの悪い環境や窒素肥料が多い場合などで発生しやすくなります。
施肥量を抑え、間引きをして風通しを良くするなどの環境改善が重要になります。
病気
「うどんこ病」は葉の表面に白い粉のようなカビが発生します。初秋の夜間気温が下がることから発生し始め、特に窒素過多の場合や株が茂りすぎて通風が悪くなると発生しやすくなります。
退治・治療
「アブラムシ」「うどんこ病」が発生した場合では、市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。
また草丈が1m以下での害虫類の場合は、アセフェートやクロアチニジンを含む殺虫用の浸透移行性の粒剤を撒くことで予防ができます。