シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の育て方

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の基本情報

科名:キク科 Asteraceae
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属名:ヒマワリ属(ヘリアンサス属)
   Helianthus
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学名:Helianthus argophyllus
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和名:シロタエヒマワリ(白妙向日葵)
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別名:ハクモウヒマワリ(白毛向日葵)
   シラヤマブキ(白山吹)
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英名:Silverleaf sunflower
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原産:テキサス州(アメリカ)
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開花時期:7月~9月
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高さ:1m~3m
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の特徴

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)はアメリカ・テキサス州の海岸周辺地域原産のヒマワリ属の一種で、シルバーカラーの草姿と黄色の花弁で少し小ぶりな花を多数咲かせます。

開花期は7月~10月上旬で、ヒマワリ(Helianthus annuus)のように大輪の頭花を分枝せずに一輪だけ咲かせるのではなく、生育・分枝しながら1茎に1~5輪の頭花を付けながら開花します。

草丈は1.5~2mくらいの高さになることが多く、自生地では3mに達することもあるようですが、秋の気温低下とともに種を残して終わる一年草なので、基本的に採種して毎年種まきして育てます。

地域によってこぼれ種で毎年咲くこともあり比較的容易に育てられ、シルバーリーフと黄色の花の対比も美しいヒマワリの仲間です。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の管理と置き場所

シロタエヒマワリは春に種を撒き初夏から初秋にかけて開花する一年草で、草丈が1.5m前後まで大きくなるため主に地植えで育てた方が良く、陽当たりと風通りの良い環境、排水性の良い土で育てます。

環境が整っていれば痩せ地でも良く育ちますが、肥沃な土地であれば株の生育も良く花数も多くなります。

なお鉢植えの場合は大き目の鉢(10号以上)であれば育てることはできますが、草丈は60㎝~1mくらいの草丈になり、開花量が少なくなります。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の年間管理表
 
シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の植え替え

シロタエヒマワリは種を直播きするかポットに種まきしたものを定植します。

またポットに種まきした苗はある程度育った段階でポット内に根が張りきる前に移植し、苗を入手した場合も根詰まりしないように入手後なるべく早く植え替えます。

保水・排水のバランスの良い土壌にするため、植え付ける場所の一帯に完熟堆肥・腐葉土・完熟の有機肥料などを土に混ぜ込んでから植え付けます。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の用土の選び方

シロタエヒマワリは主に地植えで育てることが多いですが、鉢栽培する場合は市販の花用の培養土で植え替えるか、ブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土:調整ピートモス=5:3:2の土に植え替えます。

庭や花壇に植える場合は、土質改良のために植え付ける場所一帯に完熟の牛糞堆肥または馬糞堆肥・腐葉土などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の水やり

シロタエヒマワリの水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。

庭植え

庭植えのシロタエヒマワリは基本的に水やりの必要はありません。

苗を定植後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね天候にまかせで体上部ですが、もし夏場に晴天が続くようなら夕方にたっぷりと水を与えます。

鉢植え

鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

特に株が大きくなると水枯れしやすいため、乾きのチェックが遅れないように気を付けます。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の肥料の与え方
庭植え

庭植えの場合は施肥量が多いと徒長して株姿が乱れやすくなるため元肥のみで育てます。

また窒素肥料が多いと草丈が高くなるだけでなく病害虫の被害が増えるので、リン酸の比率が多めの肥料が良いです。

種を花壇などに直撒きする場合は、予め有機肥料などを元肥として混ぜ込んでから種まきします。苗を定植する場合は、定植するまでに元肥を混ぜ込んでから植え付けます。

鉢植え

鉢植えの場合は庭植えと異なり肥料切れしやすいため、元肥だけでなく定期的な追肥も与えます。

植え替え時に元肥として根を傷めないような緩効性の化成肥料を混ぜて植え付けます。

以降は4月~9月かけて1ヶ月に1回の頻度で緩効性の化成肥料を株元から離した株の周囲に与えます。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の手入れ
支柱立て

基本的に自立するため支柱は必要ありませんが、初秋の台風などで株全体が倒れることがあります。

特に草丈が一番高く開花後半にあたる9月以降の台風で、地域によっては倒れることがあるので予め支柱をするか、早めから採種を始めて倒伏とともに株を抜き取ります。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の増やし方

シロタエヒマワリは種まきで増やします。種は市販のものを使うか、前年度採種したものを使います。

種まき時期

種まきは4月~5月に撒き、7月下旬~8月下旬に開花します。

種を撒く場合は、庭に直撒きするか、ビニールポットで苗を育てて定植します。

庭・花壇への直撒き

種まき前に土の準備を行います。完熟の牛糞堆肥または馬糞堆肥、完熟の有機肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。もし完熟に達していない堆肥や有機肥料を混ぜる場合は、土に混入後さらに1~2週間おいてから種まきします。

土の準備ができたら、種を30~40㎝間隔で3粒ずつ深さ1~2㎝くらいで種を撒き、土の中まで染み込むようにたっぷりと水を与えます。

発芽後本葉が出たあたりで間引きします。間引きの際は土から引き抜くのではなくハサミなどで切ると周囲の根を傷めません。

間引きは葉が重なるくらいに育ったあたりで随時行い、1ヵ所に1苗残るまで間引いていきます。

ポット撒き

ビニールポットに培養土を入れ、種を3粒ずつ深さ1㎝あたりで撒き、たっぷりと水を与えます。

発芽後は直撒きと同様に間引きを行い、1ポットに1苗になるまで間引きつつ育成します。

ポット苗は根詰まりすると後の生育に影響するため、本葉3枚くらいの株に生育したら定植します。

シロタエヒマワリ(白妙向日葵)の病害虫

比較的病害虫に強いですが、害虫として「アブラムシなどが発生することがあります。

害虫

「アブラムシ」は新芽や蕾・花裏に発生しやすいです。特に風通しの悪い環境や窒素肥料が多い場合などで発生しやすくなります。

施肥量を抑え、間引きをして風通しを良くするなどの環境改善が重要になります。

退治・治療方法

「アブラムシ」が発生した場合では、市販の薬剤やスプレー剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。

また草丈が1m以下での害虫類の場合は、アセフェートやクロアチニジンを含む殺虫用の浸透移行性の粒剤を撒くことで予防ができます。

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