ドリミア・マリティマ(ウルギネア・マリティマ)の育て方

ドリミア・マリティマの基本情報

科名:キジカクシ科 Asparagaceae
————————
属名:ドリミア属 Drimia
————————
学名: Drimia maritima
————————
異名(Synonym):
   Urginea maritima
   Ornithogalum maritimum
   Scilla maritima
————————
和名:海葱
————————
原産:ヨーロッパ南部、西アジア、北アフリカ
————————
開花時期:10~11月
————————
高さ:1m~1.5m
————————
耐暑性:やや弱い
————————
耐寒性:やや強い
————————

ドリミア・マリティマの特徴

ドリミア・マリティマはヨーロッパ南部~西アジア~北アフリカにわたる地中海周辺の岩場と草地の混在する沿岸地域に自生しています。

冬型の球根植物で、球根部分は地表近辺あるそうで、大きくなれば直径20㎝、重さ1㎏まで成長するそうです。

古い鱗茎は乾いて茶色く折り重なり、地表で肥大する球根は塊根植物にも似た存在感があり、ブーファン・ディスティチャにも通ずる魅力があります。

強心作用のある配糖体を含み古くから薬用植物として利用されるとともに、有毒植物として殺鼠剤などにも利用されてきたようです。

ユリ科でウルギネア・マリティマ(Urginea maritima)の名で呼ばれることもありますが、分子系統分類にあたるAPGⅣの分類ではキジカクシ科ツルボ亜科に分類されドリミア・マリティマ(Drimia maritima)が正名となっています。

ドリミア・マリティマの管理/置き場所

ドリミア・マリティマは夏に乾燥し、冬に降雨量が上がる地中海性気候の地域で自生しているため、秋から葉を展開し、夏場に休眠する冬型球根として育てます。

開花する場合は、気温が下がり始める9月近辺に葉がない状態で花茎だけ伸ばして開花し、葉は開花後に展開します。

活動期の秋~春は陽当たりよく、風通りと排水性の良い環境で育てて下さい。寒さには強いですが、強い霜や雪を避けて育てます。

温暖地の山間部や寒冷地では厳寒期には室内に取り込む必要がありますが、暖房で室温が高い場所は避けた方が良いです。

春以降徐々に気温が上昇するとともに葉が黄化して枯れていき休眠します。休眠中は水やりを控えて土を乾かし球根が腐らないように管理します。

ドリミア・マリティマの年間管理表
 
ドリミア・マリティマの植え替え

根腐れを起こさせないように生育期でも過湿を避けた水やりを行うため、まめな植え替えは必要ありませんが、1年~2年に一度は土を変えるために植え替えた方が良いです。

また鉢土が乾きやすくなるように鉢は大きすぎない鉢に植えてください。目安としては球根の大きさに対して一~二回りの大きさが良いです。

植え替え時期は、8月下旬~9月上旬あたりの生育が始まる少し前で植え替えを行います。

ドリミア・マリティマの用土の選び方

市販の多肉植物の培養土かサボテン用の培養土で植え替えでき、休眠期の土の過湿を嫌うため排水の良い用土で植えます。

観葉植物の土を使う場合は、軽石や鹿沼土を2割ずつ混ぜて排水性を高めて植え替えることもできます。

またブレンドする場合は硬質赤玉土小粒:軽石小粒:鹿沼土小粒:ヤシ繊維=4:2:2:2の土に植え替えもできます。

ドリミア・マリティマの水やり

ドリミア・マリティマは冬型の多肉植物の水やり・肥料やりに似た管理をします。

休眠期の夏は水やりを控え乾かし気味にします。根が太く夏場も発根したままなので、多湿状態では根や球根下部を腐らせることがあります。

秋から葉を伸ばし始めます。活動にあわえせて徐々に水やりを開始します。ただし活動初期の水やりが多いと根腐れすることもあるので、霧吹きで軽く土を湿らせる程度に水を与えます。

その後は徐々に水やりを増やしますが、鉢土の表面が乾いてから2~3日後あたりで水を与えるか、鉢の重さが軽くなったのを目安に水を与えます。

5月下旬あたりで気温が徐々に上がり始めると、葉が黄色く枯れ始め休眠に移行します。葉が黄色くなり始めたら、まだ緑の葉が残っているうちに水やりを減らすか断水状態にして鉢土を乾かすようにします。

ドリミア・マリティマの肥料の与え方

肥料はあまり必要としませんが、植え替え時に元肥の緩効性肥料を少量混ぜるか、開花から休眠の間までの充実期に薄めた液体肥料を数度与えます。

ドリミア・マリティマの増やし方

ドリミア・マリティマは球根を株分け(分球)、種まきで増やします。

分球

球根を株分けする場合は、植え替えと同じく8月下旬あたりの生育が始まる少し前に行います。

まず鉢から株を抜き取り土を崩します。親株の球根横に子株ができていれば取り分けて植え替えします。

その後の生育を考えて子株は親株の半分の大きさに育っているものを分けてください。株分け後、切り口に殺菌剤をまぶして乾いた土に植え替えて数日待ってから水を与えます。

種まき

開花後の種を採種して秋まで日陰で風通しの良い場所で保管し、9月あたりから播種します。

親株を植えるときと同じ用土を準備して種を撒き、水を与えて日陰で発芽するまで管理し、発芽後は陽当たりの良い場所へ移動して育てます。

なお結実には虫媒、風媒のどちらでもできるようです。経験上一鉢でも種の採種ができたため自家結実もできるようです。

ドリミア・マリティマの病害虫

病害虫に極めて強いですが、開花中の花穂や日陰に置いている場合は葉の周囲に「アブラムシ」が発生することがあります。

市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「アブラムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

またアセフェートやクロアチニジンを含む粒剤などを鉢内に撒くことで予防ができます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする