シロバナマンジュシャゲ/リコリス・アルビフローラの育て方

 シロバナマンジュシャゲの
 基本情報

科名:ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
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属名:ヒガンバナ(リコリス)属 Lycoris
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学名: Lycoris × albiflora
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和名:シロバナマンジュシャゲ(白花曼珠沙華)
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開花時期:9月
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高さ:25㎝~50㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:強い
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 シロバナマンジュシャゲの特徴

シロバナマンジュシャゲは別名シロヒガンバナとも呼ばれヒガンバナとよく似た花姿で白からクリームホワイトまたはクリームイエローの花を咲かせます。

ヒガンバナの白花変異とする説もありますが、ヒガンバナ(あるいはコヒガンバナ)とショウキズイセン(Lycoris aurea)の交配種という説もあります。実際に花後に出る葉はヒガンバナのものより幅広く、花弁の反りもヒガンバナほどは反らない等の違いがあります。

学名は交配種を表す「×」を間にはさみ「 Lycoris × albiflora」(リコリス・アルビフローラ)で、交配ゆえか花色の変異の幅も広く上記の白~クリーム系以外にも白にピンクの筋が入るものもあります。

 シロバナマンジュシャゲの毒性と利用

ヒガンバナとその仲間は有毒です。シロバナマンジュシャゲもリコリンなどをはじめとしたアルカロイドを含み、経口摂取で嘔吐などの症状が出て、多量摂取は命の危険がありますので注意が必要です。

また毒性を活かした利用法などもありますが、詳しくはヒガンバナを参照してください。

ヒガンバナの育て方

ヒガンバナの育て方

 シロバナマンジュシャゲの
 管理/置き場所

シロバナマンジュシャゲもヒガンバナと同じく陽当たりよく、風通りと排水性の良い環境で育てて下さい。

シロバナマンジュシャゲもヒガンバナと近い時期(9月)に開花します。

秋の気温の低下とともに、花だけを咲かせて開花後に葉を出します。葉はその後、春までで続けて夏には枯れて休眠します。

ショウキズイセン(Lycoris aurea)の性質をひいているためかヒガンバナよりは寒さに弱いようですが、東北以南であれば問題なく育つようですので、暑さや寒さに対してはとくに注意はいりません。

 シロバナマンジュシャゲの
 育て方/年間管理
 シロバナマンジュシャゲの植え替え

葉が枯れて休眠する時期から、花が咲く前(9月上旬)までの植え替えが良いです。また植え替えの際に球根の分球なども一緒に行うと良いです。

地植えの場合はほぼ放置ですが、大群生した場合などは上記の時期に地面から堀り上げて植え替えてください。

鉢植えの場合は、数年間は放置で構いませんが、やがて鉢内が球根で埋め尽くされるので、分球も含めて植え替えを行います。

 シロバナマンジュシャゲの
 用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫ですが、土の過湿を嫌うため排水の良い用土で植えてください。観葉植物用の土のような排水の良い土で植えた方が良く育つこともあります。またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。

庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けてください。

 シロバナマンジュシャゲの
 水やり/肥料の与え方

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えてください。

シロバナマンジュシャゲは地植えの場合それほど肥料を必要としません。一方で鉢植えの場合は肥料が足りなくなることで花が小さくなることがあるので、開花後から冬前までと、春から夏前までに2回は与えてください。

肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えで置き肥を与えるなら月に1度は与えた方が良いと思います。

 シロバナマンジュシャゲの増やし方

シロバナマンジュシャゲは球根を分球することで増やします。

分球は植え替えの時期と同じく7月~9月上旬あたりに行います。1球ごとに分けることもできますが、小さな球根では開花できないことがあるため、直径2㎝以下の大きさの球根までは分けないほうが良いです。

 シロバナマンジュシャゲの病害虫

病害虫に極めて強く、特別な対策は必要ありません。

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