カレンジュラ「冬知らず」/ホンキンセンカの育て方

カレンデュラ「冬知らず」の基本情報

科名:キク科 Asteraceae
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属名:キンセンカ属(カレンデュラ属)
   Calendula
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学名:Calendula arvensis
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和名:ホンキンセンカ(本金盞花)
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別名:ヒメキンセンカ(姫金盞花)
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原産:中央ヨーロッパ・南ヨーロッパ
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開花時期:11月~6月
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高さ:10~50㎝
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耐暑性:弱い
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耐寒性:強い
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カレンデュラ「冬知らず」の特徴

カレンデュラ「冬知らず」はホンキンセンカ(Calendula arvensis)の園芸品種と考えられている一年草~二年草で、積雪地域でなければ名前の通り冬の寒い中でも濃い黄色の花を咲かせ続けます。

花は2㎝前後の小輪で、基本種であるCalendula arvensisarvensisは「野原の、農耕地の」という意味で、海外での一般名としてフィールドマリーゴールドという名もあります。

日本では切花や花壇の植栽に植えられるトウキンセンカ(Calendula officinalis)が海外でハーブとして利用されるように、ホンキンセンカもハーブの一つと見なされています。

カレンデュラ「冬知らず」の管理と置き場所

カレンデュラ「冬知らず」は陽当たりと風通りよく、排水の良い環境で育てます。

開花期は11月~6月で、冬期は草丈が低めですが2月末くらいから成長速度が高まり50㎝あたりの草丈まで育ちます。

積雪地域の地植えでは冬期に枯死しますが、積雪までは至らない地域では冬期も開花し続けます。

高温・過湿を嫌い梅雨時期あけには枯死することが多いですが、他の植物で日陰になったり風通しの良い環境で夏越しすることもあります。

カレンデュラ「冬知らず」の年間管理表
 
カレンデュラ「冬知らず」の植え替え

11月あたりから苗が出回ります。苗を購入後、一回り大きな鉢、または寄せ植えや花壇などに植え替えます。

また成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、随時植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。

カレンデュラ「冬知らず」の用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。土の過湿が続くことを嫌うため排水の良い用土で植えます。

またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。

庭や花壇に植える場合は、土質改善のために完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。

カレンデュラ「冬知らず」の水やり

カレンデュラ「冬知らず」の水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。

カレンデュラ「冬知らず」の肥料の与え方

カレンデュラ「冬知らず」は連続開花をするため比較的肥料が必要となります。

植えるときの元肥や開花中の追肥を与え、肥料切れがおきないようにしましょう。

肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えで置き肥を与えるなら月に1度は与えた方が良いです。

カレンデュラ「冬知らず」の手入れ
摘芯

まず苗を植え付けた時点でピンチ(摘芯)を行い枝数を増やします。一度のピンチで枝数は2~3本増えるので、数回ピンチを繰り返すことで枝数とともに花数を増やします。

刈り込み

摘芯以降は花柄摘みを行うくらいで基本的に株の成長にまかせて大丈夫ですが、春に株が茂りすぎて周囲の植物の邪魔になるようであれば適宜刈り込んでください。

カレンデュラ「冬知らず」の増やし方

カレンデュラ「冬知らず」は「種まき」で増やします。

種まき

種まきは9月~10月あたりが適期です。

種を撒く場合は、市販の種まき用土かピートバンなどを準備し、種をばら撒きして軽く覆土し、たっぷりと水を与えます。

発芽するまで明るい日陰で管理し、発芽後に苗の生育にあわせて間引きしていきます。間引きの際は土から引き抜くのではなく、ハサミなどで切ると周囲の根を傷めません。

本葉が3~4枚くらいでポットに植え替えます。ポットで苗を大きく育てた後に定植する際は根が回る前に植え替えします。

採種をしたい場合は、花柄を摘み取らず種を育てます。

種の成熟を待って採種しますが、成熟した種は零れ落ちるので種の色が変わり始めたら茶漉し袋などを付けると良いです。

カレンデュラ「冬知らず」の病害虫

カレンジュラ「冬知らず」はキンセンカの中でも比較的病害虫に強いですが、害虫として「アブラムシ」、病気として「うどんこ病」が発生することがあります。

害虫

「アブラムシ」
花裏や葉裏などから発生します。風通しが悪い場所や油粕などの窒素肥料過多で発生量が増えることがあるので、育てている環境の改善も行うと良いです。

「うどんこ病」
葉の表面に白い粉のようなカビが発生します。陽当たりが悪い場合、または風通しが悪い場所や株が茂りすぎて通風が悪くなると発生しやすくなります。

被害が酷くなると株の成長が著しく悪くなるので、消毒の前に環境改善を行ってください。

退治・治療方法

「アブラムシ」や「うどんこ病」の場合では、市販の薬剤またはスプレー剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。

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