ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の育て方

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の基本情報

科名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)
   Asparagaceae
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属名:リュウケツジュ属(ドラセナ属)
   Dracaena
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学名:Dracaena surculosa
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異名(Synonym):
   Dracaena godseffiana
   Pleomele godseffiana
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和名:ホシセンネンボク(星千年木)
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流通名:ゴッドセフィアナ
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英名:Gold dust dracaena
   Spotted dracaena
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原産:アフリカ西部~中西部
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高さ:30㎝~2m
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の特徴

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)は、ギニア~コンゴ共和国の熱帯地域原産で、幸福の木やミリオンバンブーなどの観葉植物と同種のキジカクシ科ドラセナ属の1種です。

「ゴッドセフィアナ」の名前の由来は旧学名の「ドラセナ・ゴッドセフィアナ(Dracaena godseffiana)」が元になっており、正名の「ドラセナ・スルクロサ(Dracaena surculosa)」とともに現在でもゴッドセフィアナの名で流通します。

野生種のころから黄色のスポットがある原種や緑葉の変種などがありますが、斑の入り方が異なる園芸種も作られています。

代表的な品種で、葉全体が黄色に見えるほどスポットが入る「フロリダビューティ(Florida Beauty)」や、クリーム色の中斑品種の「ミルキーウェイ(Milky Way)」などがあります。

葉色の鮮やかさから観葉植物の鉢物だけでなく、切花としても多く使われ、鮮やかな園芸品種が切花利用されます。

耐寒性が低いため暖地を除くほとんどの地域で通年屋外管理は難しいですが、鉢栽培にして季節に応じて置き場所を変えつつトロピカルな寄せ植えや花壇の演出で楽しむことができます。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の管理・置き場所

ゴッドセフィアナは光量が足りないと新葉の斑が減って緑葉のようになるため、年間を通して明るい場所で管理します。

春から秋まで屋外管理の陽当たりの良い場所か屋内の陽が入る場所で育て、冬期(最低気温が15℃以下の時期)は室内に取り込み南側の窓辺で育てます。

夏期の日差しで葉焼けが起きやすいので、午前中のみ日差しが当たる場所などに移動するか遮光します。

屋外で寄せ植えや花壇に植え付ける場合は5月~9月(暖かい地域であれば4月~9月)の期間で行い、10月あたりに室内に取り込みます。

なお植え付ける際は鉢から抜いて植え替えても良いですが、秋に取り込みやすくするため鉢ごと埋め込むという方法もあります。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の年間管理表
 
ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の植え替え

植え替えは猛暑期を除く5月~9月に行います。

比較的小ぶりな株の場合は株の成長に合わせて鉢をサイズアップします。鉢から根鉢を取り出して1/3程度土を解し、一~二回り大きな鉢へ植え替えます。

大株の場合は2年に1回くらいの頻度で植え替えます。大株では鉢のサイズアップが難しいので、なるべく5月~6月あたりの生育期初期に行った方が良いです。

根鉢を取り出して半分~1/3程度の土を崩し、傷んだ根や伸びすぎている根を切り落として整理します。

根の整理に合わせて株の上部も半分~1/3程度剪定します。植え替え後はすぐに日差しが強い場所へ置かないようにし、7~10日間は明るい日陰で管理します。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の用土の選び方

市販の観葉植物用の培養土で植え替えできます。

保水・排水のバランスが良く肥沃な用土を好むため、ブレンドする場合は赤玉土小粒:調整ピートモス:軽石=6:2:2の土に植え替えもできます。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の水やり

ゴッドセフィアナの水やりは鉢土の表面が乾いたら鉢下からでるくらいにたっぷり水を与えます。

他の観葉植物と同じく高温期の水やり頻度は多く、低温期は水やり頻度が減らし耐寒性を高めますが、住環境の変化で冬=低温期とはならないことがあります。

各管理場所での注意点を以下に説明します。

室内管理

一般的には季節に応じて気温が変わるため、「夏=高温期→水やり多く、冬=低温期→水やり少なく」となりますが、冬期の室内管理で、住居の気密性と空調の性能により季節とは異なる水管理になることがあります。

一年を通して人にとって適温維持され室温変化の少ない場合は、鉢土表面が乾いてから数日後あたりを目安に水を与えます。

一方で外気温と連動して室温も変わる場合で、最低気温が15℃を下回る時期は、表土が乾いて3日~5日後に水を与えるか、鉢を持ちあげて軽く感じるまで待ってから水を与えます。

室内管理の場合は乾燥しやすくハダニが発生しやすいため、葉裏から霧吹きなどで株全体を濡らすと良いです。

夏期屋外管理

基本的な水やりは鉢土の表面が乾いたら鉢下から水がでるくらいにたっぷりと与えます。

軒下などの雨の当たらない場所に置く場合は、ハダニの発生を抑えるために水やり時に株全体を濡らすように水を与えます。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の肥料の与え方

肥料を与える場合は生育期の5月~9月に、緩効性の化成肥料を置き肥として2ヵ月に1回の頻度で与えるか、薄めた液体肥料を月に数度与えます。

また与える肥料は観葉植物用でも構わないですが、花用を与えた方が葉色が鮮やかになりやすいです。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の切り戻し・剪定

ゴッドセフィアナの剪定は年間通して行うこともできますが、大きく刈り込む場合は剪定後に新芽が出やすい5月~9月に行った方が良いです。

長く伸びた茎部分から芽が出ることはなく、新しい枝は葉の付け根から出るため、剪定する場合は葉の付け根から5㎜程度上のあたりで切ります。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の増やし方

ゴッドセフィアナは挿し木で増やすことができます。

挿し木

時期は5月~9月あたりに行い、挿し穂を水に漬けて発根させるので室内で管理できます。

枝を3~4節でカットし挿し穂の下側の1~2節の葉を落とします。

その後カップに水を入れて挿し穂を漬け、適宜水替えをしながら発根するまで直射光の当たらない明るい場所に置きます。

なお挿し穂を漬ける水に肥料を含まない活力剤などを加えると発根時期が早まります。

発根後は鉢に植え替えますが、鉢内に根が張るまで倒れやすいので細めの棒などを指し込み枝を支えた方が良いです。

ゴッドセフィアナ(ドラセナ・スルクロサ)の病害虫

「ハダニ」「カイガラムシ」などが発生することがあります。また虫ではないですが「ナメクジ」による食害もあります。

害虫

「ハダニ」は乾燥している状況で、葉裏に発生し、葉裏から吸汁するため葉の色が悪くなります。

またハダニはクモの仲間のため大発生すると蜘蛛の巣状の糸を張ります。

室内管理や屋根下など株が濡れない場所で育てている場合に発生しやすく、水やりや葉水の際に葉裏から株全体を濡らすだけでも発生を抑えることができます。

「カイガラムシ」は葉や葉の主軸周辺、新芽などに発生しやすく、風通しや陽当たりが悪い場合に発生しやすくなります。

大発生すると葉色が著しく悪くなり、すす病などを併発することがあります。

「ナメクジ」は屋外管理している際に鉢内の土周辺や鉢裏などに集まり、夕方から葉を食害します。

冬に鉢を室内に取り込む際にナメクジも一緒に持ち入ると冬でも食害されるため、定期的に退治するか取り込み前に退治します。

退治・治療方法

「ハダニ」「カイガラムシ」の退治には、市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。

「ナメクジ」は貝類のため害虫用の薬剤で退治できないことがあるため、ナメクジ専用の誘殺剤で退治するか専用スプレー剤で退治します。

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