クロトンの育て方

クロトンの基本情報

科名:トウダイグサ科 Euphorbiaceae
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属名:クロトンノキ属(コディアエウム属)
   Codiaeum
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学名:Codiaeum variegatum
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和名:ヘンヨウボク(変葉木)
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別名:クロトン
   クロトンノキ
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英名:Garden croton
   Fire croton
   Variegated croton
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原産:西太平洋諸島~オーストラリア
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高さ:~3m
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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クロトンの特徴

クロトンは、マレーシア・インドネシアなど西太平洋諸島からオーストラリア原産のトウダイグサ科クロトンノキ属(コディアエウム属)の熱帯性常緑植物で、葉色の鮮やかさから観葉植物として親しまれています。

通称「クロトン」と呼ぶ植物は、和名でヘンヨウボク(変葉木)という名があるコディアエウム・バリエガツム(Codiaeum variegatum)やその園芸品種を指します。

英名の「Garden croton」や「Fire croton」から「クロトン」や「クトロンノキ」と呼ばれますが、同じトウダイグサ科に属するものの「Croton(クロトン属)」とは別種です。

耐寒性が低いため暖地を除くほとんどの地域で通年屋外管理は難しいですが、鉢栽培にして季節に応じて置き場所を変えつつトロピカルな寄せ植えや花壇の演出で楽しむことができます。

クロトンの管理・置き場所

クロトンは光量が足りないと葉色が退色するので、年間を通して直射光が当たる場所で管理します。

理想の管理は春から秋まで屋外管理し、冬期(最低気温が10℃以下の時期)は室内に取り込み南側の窓辺での管理が良いです。

夏期の日差しで葉焼けが起きる場合は、午前中のみ日差しが当たる場所などに移動するか遮光します。

屋外で寄せ植えや花壇に植え付ける場合は5月~9月(暖かい地域であれば4月~9月)の期間で行い、10月あたりに室内に取り込みます。

なお植え付ける際は鉢から抜いて植え替えても良いですが、秋に取り込みやすくするため鉢ごと埋め込むこともできます。

クロトンの年間管理表
 
クロトンの植え替え

植え替えは5月~8月に行います。

比較的小ぶりな株の場合は株の成長に合わせて鉢をサイズアップします。鉢から根鉢を取り出して1/3程度土を解し、一~二回り大きな鉢へ植え替えます。

大株の場合は2年に1回くらいの頻度で植え替えます。大株では鉢のサイズアップが難しいので、なるべく5月~6月あたりの生育期初期に行った方が良いです。

根鉢を取り出して半分~1/3程度の土を崩し、傷んだ根や伸びすぎている根を切り落として整理します。

根の整理に合わせて株の上部も半分~1/3程度剪定します。植え替え後はすぐに直射日光下へ置かないようにし、7~10日間は明るい日陰で管理します。

クロトンの用土の選び方

市販の観葉植物用の培養土で植え替えできます。

保水・排水のバランスが良く肥沃な用土を好むため、ブレンドする場合は赤玉土小粒:調整ピートモス:軽石=6:2:2の土に植え替えもできます。

クロトンの水やり

クロトンの水やりは鉢土の表面が乾いたら鉢下からでるくらいにたっぷり水を与えます。

他の観葉植物と同じく高温期の水やり頻度は多く、低温期は水やり頻度が減らし耐寒性を高めますが、住環境の変化で冬=低温期とはならないことがあります。

各管理場所での注意点を以下に説明します。

室内管理

一般的には季節に応じて気温が変わるため、「夏=高温期→水やり多く、冬=低温期→水やり少なく」となりますが、冬期の室内管理で、住居の気密性と空調の性能により季節とは異なる水管理になることがあります。

一年を通して人にとって適温維持され室温変化の少ない場合は、鉢土表面が乾いてから数日後あたりを目安に水を与えます。

一方で外気温と連動して室温も変わる場合は、最低気温が8~10℃またはそれ以下になる場合はさらに水やり頻度を減らし、表土が乾いて3日~5日後に水を与えるようにします。

室内管理の場合は乾燥しやすくハダニが発生しやすいため、葉裏から霧吹きなどで株全体を濡らすと良いです。

夏期屋外管理

基本的な水やりは鉢土の表面が乾いたら鉢下から水がでるくらいにたっぷりと与えます。

軒下などの雨の当たらない場所に置く場合は、乾燥によるハダニの発生を抑えるために水やり時に株全体を濡らすように水を与えます。

クロトンの肥料の与え方

肥料を与える場合は生育期の5月~9月に、緩効性の化成肥料を置き肥として2ヵ月に1回の頻度で与えるか、薄めた液体肥料を月に数度与えます。

また与える肥料は観葉植物用でも構わないですが、花用を与えた方が葉色が鮮やかになりやすいです。

クロトンの切り戻し・剪定

クロトンの剪定は、剪定後に新芽が出やすい5月~8月に行います。

特に枝がある程度伸びた後は下葉が落ちるため、枝が目立つようになったら切り戻しを行います。

なおクロトンはトウダイグサ科の植物のため剪定後に乳液がでます。

肌がかぶれやすい場合は予め手袋を着けたうえで剪定や切り戻しを行った方が良いです。

クロトンの増やし方

クロトンは「挿し木」で増やすことができます。

挿し木

時期は5月~8月上旬あたりに行います。挿し穂は剪定後の枝などを使い挿し穂にします。

枝を10~15㎝前後でカットし挿し穂の下側から1/3くらいの葉を落とします。

残った葉は蒸散を抑えるために半分くらいに切り、良く切れるカッターやナイフで下側切り口を斜めに切り直して、数時間水につけて給水させます。

鹿沼土細粒か赤玉土細粒のような清潔な土を準備し、水をかけて湿らせた後、挿し穂を土に挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。

ビニールなどで覆って保湿しつつ、日陰で水を与えながら管理します。

クロトンの病害虫

「ハダニ」「カイガラムシ」などが発生することがあります。また虫ではないですが「ナメクジ」による食害もあります。

害虫

「ハダニ」
乾燥している状況で、葉裏に発生し、葉裏から吸汁するため葉の色が悪くなります。

またハダニはクモの仲間のため大発生すると蜘蛛の巣状の糸を張ります。

室内管理や屋根下など株が濡れない場所で育てている場合に発生しやすく、水やりや葉水の際に葉裏から株全体を濡らすだけでも発生を抑えることができます。

「カイガラムシ」
葉や葉の主軸周辺、新芽などに発生しやすく、風通しや陽当たりが悪い場合に発生しやすくなります。

大発生すると葉色が著しく悪くなり、すす病などを併発することがあります。

「ナメクジ」
屋外管理している際に鉢内の土周辺や鉢裏などに集まり、夕方から葉を食害します。

冬に鉢を室内に取り込む際にナメクジも一緒に持ち入ると冬でも食害されるため、定期的に退治するか取り込み前に退治します。

退治・治療方法

「ハダニ」「カイガラムシ」の退治には、市販の薬剤またはスプレー剤で「観葉植物」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。

「ナメクジ」は貝類のため害虫用の薬剤で退治できないことがあるため、ナメクジ専用の誘殺剤で退治するか専用スプレー剤で退治します。

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