ネオレゲリアの育て方

ネオレゲリアの基本情報

科名:パイナップル科(ブロメリア科)
   Bromeliaceae
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属名:ネオレゲリア属 Neoregelia
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学名:Neoregelia
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異名(Synonym):
   Regelia
   Aregelia など
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流通名:ネオレゲリア
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英名:Neoregelia
   Aregelia
   Blushing Bromeliad(=Neoregelia carolinae
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原産:ブラジルを中心に熱帯アメリカ地域
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耐暑性:強い
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耐寒性:やや弱い
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ネオレゲリアの特徴

ネオレゲリアは、熱帯~亜熱帯アメリカに自生するパイナップル科(ブロメリア科)の一種で、原種以外に多くの選抜品種・交配種があり多彩な葉色が魅力です。

ほとんどの種類が着生植物(木の幹や岩などに根を張って体を支える植物)で、株の中央が筒型になっていて、根よりも筒部に溜まった水を葉元から吸水します。

花は株の中央に小さめの花が開花するため目立ちませんが、流通している品種は開花期に葉色が鮮やかに色づく品種などが多いです。

また年間通して虎斑や斑紋状の模様がある種類や、特徴的な葉色の種類などもあり品種を収集する楽しみもあります。

ネオレゲリアの花

ネオレゲリアの名前の由来

「ネオレゲリア」という名は学名の「Neoregelia」に由来し、ドイツの園芸・植物学者のエドゥアルト・アウグスト・フォン・レーゲル(Eduard August von Regel:1815~1892)の名が元になっています。

初期は「Regelia」として分類されましたが、現在では「Neo(新しい)」+「Regelia」を合わせた「Neoregelia」として分類されています。

なお英語の一般名の一つ「Aregelia」は、代表的な種の一つネオレゲリア・カロリナエ(Neoregelia carolinae)などのネオレゲリア属のいくつかの種の旧学名「Aregelia」が元になっています。

ネオレゲリアの管理・置き場所

ブロメリアの仲間を生育スタイルで分類すると「グランドブロメリア」「タンクブロメリア」などに分けることができ、葉質から「硬葉種」「軟葉種」に分けることができます。

それぞれの分類は自生環境に反映しているため、湿度・水管理・光線量が変わります。

ネオレゲリアはタンクブロメリアで硬葉種が多く、筒状の草姿で筒内に貯水できる構造になってます。

葉質は他のブロメリアと比べると硬葉種ですが、ネオレゲリアの中にも葉が立つくらいに硬質な種類と、やや湾曲しながらロゼットを形成する軟質な種類があります。

葉色が鮮やかな品種は、どちらの葉質でも十分な光線量が必要ですが、特に硬質な品種は日差しに強い傾向があります。

春~初夏

3月中~下旬で夜間温度が10℃を超えるくらいから、屋外に出して、直射日光下で管理します。ただし室内に置いている期間に光量が少ない環境だった場合は葉焼けすることがあるので、徐々に日光に慣らします。

また筒内に水が溜まるように水を与え、鉢への水やりは気温の上昇に合わせて週に2~3回から2日に1回へ頻度を増やしていきます。

地域によって差がありますが、葉質が軟質な品種は6月あたりになると日差しで葉が焼けることがあります。特に6月末~7月にかけて空梅雨などで日差しが強い場合は、遮光するか午前中のみ直射光が当たる場所へ移動します。

一日を通して陽が当たる場所では葉焼けすることがあるので、寒冷紗を使って20~30%遮光するか、午前中だけ直射日光が当たる場所などに置きます。

水やりは春と同じく筒内に水が溜まるように水を与え、鉢への水やりを2日に1回の頻度で行います。

初秋~初冬:日差しがやや弱まる頃から、寒冷紗を外して終日直射日光下で管理します。夜間気温が下がると葉色が鮮やかになりますが、5℃を下回る前までに室内へと移します。

鉢への水やりは気温の低下に合わせて頻度を減らしていき、週に2~3回の頻度から週に1~2回の頻度へ減らします。

また夜間気温が下がりだしたら、筒内の水で株が傷むことがあるので、筒内への水やりを控えます。5℃を下回るころには筒内に水がない状態にして、鉢内のみの水やりにします。

冬:室内の窓辺など明るい場所に置きます。夜間の窓際が5℃を下回る場合は、筒内の水で株を傷めることがあるため筒内の水を抜き、鉢内への水やりも月に1~3回程度まで減らして耐寒性を上げます。

一方である程度の気密性があり最低室温が10℃前後の場合は、筒内への水やりは控えつつ、週に1~2回の頻度で鉢へ水やりを行います。

昼夜通して定温維持でき室温が15℃以上を保てる場合は、春・秋の屋外管理と同じく筒内に水を溜め、週に2~3回の頻度で鉢内への水やりを行います。

ネオレゲリアの年間管理表
 
ネオレゲリアの植え替え

植え替えは4月~7月(暖地・温暖地では3月末~9月)に行います。傷んだ植え込み材(植え込み用土)を取り換えるため2年に一度は植え替えます。

鉢から根鉢を取り出して古い植え込み材を根を残しつつ取り除き、株が大きく育っている場合は一~二回り大きな鉢へ植え替えます。

ブロメリアの仲間はあまり大きな鉢に植え替える必要がないため、株の大きさと植え込み材の種類によって転倒しやすくなります。

株の大きさに対して鉢が小さめの場合や鉢重量が軽い場合は、穴あきの苗トレーなどを使って鉢の固定をした方が良いです。

ネオレゲリアの用土の選び方

軽石中粒:硬質赤玉中粒:バークチップ(またはベラボン)=1:1:1で混合した用土か水苔で植え替えます。

特に硬質な種類は混合用土で植え、軟質な種類は水苔で植えた方がそれぞれの性質の沿った株が作りやすいです。

ネオレゲリアの水やり

ネオレゲリアを含むタンクブロメリア種は貯水している葉の付け根や根からも給水します。

気温が15℃以上の場合は生育が活発なため、株内に貯水しつつ鉢内に水が行きわたるようにたっぷりと与えます。

最低気温が10℃あたりで生育が止まり、最低気温が5℃以下の場合は寒さにより株が傷むことがあるため、筒内の水を抜いて鉢内への水やりも控えることで耐寒性を高めて越冬させます。

以下は季節ごとの水やりについて説明です。

春~初夏

3月中~下旬で夜間温度が10℃を超えるくらいから、屋外に出して、筒内に水が溜まるように水を与えます。

鉢への水やりは気温の上昇に合わせて週に2~3回から2日に1回へ頻度を増やしていきます。

水やりは春と同じく筒内に水が溜まるように水を与え、鉢への水やりを2日に1回の頻度で行います。

初秋~初冬

鉢への水やりは気温の低下に合わせて頻度を減らしていき、週に2~3回の頻度から週に1~2回の頻度へ減らします。

また夜間気温が下がりだしたら、筒内の水で株が傷むことがあるので、筒内への水やりを控えます。5℃を下回るころには筒内に水がない状態にして、鉢内のみの水やりにします。

夜間の窓際が5℃を下回る場合は、筒内の水で株を傷めることがあるため筒内の水を抜き、鉢内への水やりも月に1~3回程度まで減らして耐寒性を上げます。

一方である程度の気密性があり最低室温が10℃前後の場合は、筒内への水やりは控えつつ、週に1~2回の頻度で鉢へ水やりを行います。

昼夜通して定温維持でき室温が15℃以上を保てる場合は、春・秋の屋外管理と同じく筒内に水を溜め、週に2~3回の頻度で鉢内への水やりを行います。

ネオレゲリアの肥料の与え方

肥料を与える場合は生育期の5月~9月に、緩効性の化成肥料を置き肥として2ヵ月に1回の頻度で与えるか、薄めた液体肥料を月に1回与えます。

肥料を与えた方が生育が早くなりますが、低肥料の方が葉が徒長せず締まった株に育つため、規定の施肥量より少なめに与えます。

ネオレゲリアの手入れ
枯れ葉取り

生育が進むと古い葉から順に枯れていきます。枯れ葉が付いているいる状態でも問題なく生育しますが、株に光が当たりにくくなり生育がやや遅くなるため随時取り除きます。

また冬に室内に取り込む際は、枯れ葉を取り除いた方が窓辺で効率よく光が当たり、枯れ葉の間で休んでいる虫類を室内に持ち込まずにすみます。

ネオレゲリアの増やし方

ネオレゲリアは株分けで増やすことができます。

株分け

適期は植え替え時期と同じく4月~7月です。また暖地では4月から株分けできます。

親株の株もとや葉の付け根から出た子株を分けて増やします。子株は親株の1/3~半分の大きさ以上に育ったものを分けた方が株分け後の生育がはやいです。

また1/3以下の大きさの子株を分ける場合は、ナイフやカッターなどで親株から切り分けて下さい。ナイフなどを使わずに折り取ると、生長点を親株側に残して葉のみがとれる場合があります。

取り分けた子株は、上記の用土を使い子株が収まるサイズの鉢に植え替えます。植え替え後にたっぷりと水を与え、親株と同じ場所で管理することで、数か月で発根と生育が始まります。

ネオレゲリアの病害虫

病害虫に強いですが稀に「カイガラムシ」などが発生することがあります。また庭栽培で軽石などの混合用土で植えている場合で鉢内に「アリ」が巣を作ることがあります。

害虫

「カイガラムシ」は葉や葉の主軸周辺、新芽などに発生しやすく、風通しや陽当たりが悪い場合に発生しやすくなります。大発生すると葉色が著しく悪くなり、すす病などを併発することがあります。

退治・治療方法

市販のスプレータイプの薬剤で「観葉植物」の登録とカイガラムシの記載があるものを使っていけば退治できます。

またアセフェート粒剤を定期的に鉢にばら撒いて予防ができます。

「アリ」はベランダなどでは発生しにくいですが、庭で地面に近い場所で育てている際に鉢内に巣を作ることがあります。アリ用の誘殺剤を使うか、巣ごと退治できる液剤などを鉢内に流し込んで退治します。

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