ガーデンマム(ポットマム)の育て方

ガーデンマム(ポットマム)の基本情報

科名:キク科 Malvaceae
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属名:キク属(クリサンセマム属)
   Chrysanthemum
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学名: Chrysanthemum
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原産:中国
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開花時期:9~10月、5~6月
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高さ:10㎝~50㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:強い
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ガーデンマム(ポットマム)の特徴

ガーデンマムやポットマムという名前では花をイメージしにくいですが、一茎に房咲きになるスプレー菊であり、西洋菊の一種です。こんもりと丸く茂りながら株の全面に小ぶりな花を咲かせます。

菊というと和の雰囲気を感じる方も多いと思いますが、ガーデンマムは海外では秋を彩る花として人気があります。

ガーデンマム(ポットマム)の管理・置き場所

ガーデンマムは直射日光を好み、暑さ・寒さともに強いので、年間通して屋外のよく陽の当たる場所で育ててください。

また夜の長さが一定を超えると花芽をつくるという性質の植物(短日植物)で、品種により開花時期にズレはありますが、9月末~10月から開花します。

また株の状態によりますが、5月末~6月にも開花することがあります。

耐寒性の多年草で、鉢植え・地植えとも育てられますが、同じ株で育てつづけると生育が悪くなりますので、2~3年に一度挿し木などで株の更新を行ってください。

ガーデンマム(ポットマム)の年間管理表

ガーデンマム(ポットマム)の植え替え

ガーデンマムやポットマムは生育がとても良く、開花する秋までの間に50~60㎝のサイズまで大きくなります。

そのため鉢植えの場合は株が大きく成り次第、随時鉢のサイズアップを行ってください。

株を大きく育てたい場合は根詰まりが起きる前の植え替えがお勧めです。

また庭へ植える場合は完熟の牛糞または馬糞堆肥、肥料などを周辺に混ぜ込んでから植えてください。

ガーデンマム(ポットマム)の用土の選び方

排水の良い用土で植え替えてください。一般の花と野菜の培養土では水持ちが良すぎるので、培養土に赤玉土の小粒を2割混ぜたもので植え替えるか、ブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。

ガーデンマム(ポットマム)の水やり

基本は鉢土の表面が乾いたら、鉢下から水がでるくらいたっぷりと与えてください。

ガーデンマム(ポットマム)の肥料の与え方

肥料やりは生育が始まる5月から開花する10月あたりまで緩効性の置き肥を鉢土の上に与えるか、液体肥料を水やりの際に与えてください。

ガーデンマム(ポットマム)の手入れ
ピンチ(芽摘み)/刈り込み

ガーデンマムやポットマムを丸く開花させるためには、枝の先端を摘み取るピンチという作業を行います。

一度摘むごとに2~3枝増えるので、7月までの間に3~4回摘むと以降は自然と丸く育ちます。

開花が始まったら、咲き終わった花から随時摘み取ってください。

開花している花の少し下から次に開花する蕾がありますので、丁寧に摘み取れば冬前まで開花させ続けることができます。

冬になり全ての開花が終わったら、株元数㎝を残して枯れ枝を全て切り取ってください。翌年新芽は株元からでてきます。

ガーデンマム(ポットマム)の増やし方

挿し芽で増やすことができます。2月末から3月あたりから株元に複数の新芽が出てきます。

新芽を2~3㎝で切り取り、土に挿すところまでの葉を落とします。その後、挿し穂を水につけて給水させます。

挿し木用などの赤玉土の小粒など清潔な土を準備し、湿らせた後、挿し穂を土に挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。

日陰で水を与えながら管理します。新芽が出始めたら発根したと考えられますので、根を傷めないよう土ごと苗を取り出し、植え替えします。

ガーデンマム(ポットマム)の病害虫

害虫として「アブラムシ」「ハマキムシ」、病気として「褐斑病」などが発生することがあります。

害虫

「アブラムシ」
花の蕾に発生しやすいです。被害が酷いと花が委縮して咲いたり、その他の病気を併発します。

「ハマキムシ」
葉を巻き取るように丸めて、幼虫が内側から葉を食害します。被害の葉が少数なら葉ごと除去してください。

一方で被害が酷い場合は、ほとんどの葉を除去しなくてはならない場合もあるため、葉を残したままで消毒で退治してください。

また「ハマキムシ」は丸めた葉の内側にいるため浸透移行タイプといわれる葉の中に浸透する薬剤で退治してください。

病気

「褐斑病」
葉に茶褐色の斑紋が生じる病気です。梅雨時期や夏を過ぎたころから発生しやすいです。

退治・治療方法

害虫・病気が発生した場合は市販の薬剤またはスプレー剤で「花き」の登録と上記の病害虫が対象になっているものを使っていけば退治できます。

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