カランコエ(ベニベンケイ)の育て方

カランコエ(ベニベンケイ)の基本情報

科名:ベンケイ科 Crassulaceae
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属名:リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)
   Kalanchoe
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学名:Kalanchoe blossfeldiana
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和名:ベニベンケイ(紅弁慶)
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別名:ベニバナベンケイ(紅花弁慶)
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流通名:カランコエ
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英名:Flaming KatyChristmas kalanchoe, florist kalanchoe
   Christmas kalanchoe
   Florist kalanchoe
   Madagascar widow’s-thrill
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原産:マダガスカル
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開花時期:1月~5月
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高さ:10㎝~50㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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カランコエ(ベニベンケイ)の特徴

カランコエはベンケイソウ科リュウキュウベンケイ属(カランコエ属)の属名で、主にマダガスカルと熱帯アフリカ原産の多肉質の株姿が特徴で、観葉植物(多肉植物)として観賞される種類と花を観賞する種類などがあります。

カランコエ属の中でも「カランコエ・ブロスフェルディアナ(Kalanchoe blossfeldiana)」とその園芸種は、星形の華やかな花色で鉢花として多く流通し、一般的に「カランコエ」と呼ぶ場合はブロスフェルディアナグループのカランコエを指すことが多いです。

花色は青系以外の花色で幅広く赤・ピンク・白・黄色・オレンジなどの花色があり、花形も野生種と同じ星形の一重花以外に八重咲き種や花弁数が多くバラのような花姿のバラ咲き種もあります。

短日植物で自然開花は冬から春ですが、開花調整をした鉢花がほぼ一年中店頭にならび、多肉植物で水管理も容易で開花期間も比較的長いため手にする機会の多い鉢花の一つです。

カランコエ(ベニベンケイ)の管理と置き場所

カランコエは一年を通して明るい場所で多湿にならないように育てます。

また冬の寒さは苦手なので冬期は室内に取り込むため基本的に鉢栽培します。

理想の管理は春~秋までは屋外で育て、冬期は室内に取り込む方が良いですが、年間通して室内で育てる場合は十分な明るさが確保できる場所に置きます。

またブロスフェルディアナ種のカランコエは短日植物で、夜間の長さが12時間以上を30日続くと花芽を作ります。

自然に日長リズムでは1月~5月まで開花しますが、夜間の前後から暗箱に入れて人工的に夜間を長くすることで年中花を咲かせることもできます。

以下に屋外と屋内それぞれ移動させて管理する場合と通年屋内管理する場合について説明します。

屋外・屋内管理

春~秋(およそ4月~10月)は明るく風通しの良い場所で育てると締まった株に育ちます。

春・秋は直射日光が当たる場所で管理し、夏は直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、木漏れ日の落ちる樹下や朝日だけ当たる軒下などの明るい日陰で管理します。

秋(暖かい地域では晩秋)から室内に取り込み、南向きの窓辺などの直射光が入る場所に置きます。

なお室内取り込み後の注意点として、室内灯が夜間まで付いている場所に置くと開花できなくなります。

自然の日長に合わせて暗くなる場所に置くか、夕方から朝までダンボールなどの箱で覆って夜を長くします。

通年屋内管理

年間通して室内管理する場合は光量が十分確保できる場所に置きます。

秋~春までは窓越しの光が当たる南側の窓辺で管理し、夏は窓越しの光で葉焼けすることがあるので、南抜きの窓辺で光が入る場合はレースのカーテン越しに光が当たるようにするか、朝日だけ入る東側の窓辺へ移動させます。

なお室内は風もないため土が乾きにくく、株が徒長しやすいので多湿にならないように水管理します。

カランコエ(ベニベンケイ)の年間管理表
 
カランコエ(ベニベンケイ)の植え替え

花付きの鉢などが年間通して店頭に並ぶため通年入手できますが、植え替えは5月~6月または9月に植え替えます。

植え替えは、鉢から根鉢を取り出し、土を半分~1/3程度落とし根を整理してから新しい土で新しい鉢に植え替えます。

カランコエ(ベニベンケイ)の用土の選び方

カランコエは排水良い多肉植物用の培養土で植え替えます。

また観葉植物の土に軽石や鹿沼土を混ぜて排水性を高めて植え替えることもでき、観葉の土:軽石:鹿沼土=6:2:2で配合します。

ブレンドする場合は赤玉土小粒:調整ピートモス:軽石小粒=5:3:2の混合土に植え替えもできます。

いずれの用土の場合でも、根腐れ防止のために珪酸塩白土を混ぜて植えるとより育てやすくなります。

カランコエ(ベニベンケイ)の水やり

カランコエの水やりは夏型の多肉植物と同じく春~秋は過湿にならない程度にたっぷり水を与え、冬は乾かし気味に管理します。

春~秋

気温が高まるとともに水やりも増えますが、4月あたりは活発に吸水する気温ではないので、鉢内まで十分乾くように鉢を持ちあげて軽く感じられるまで間をおいて水を与えます。

5月以降は一般的な花や観葉植物と同じく鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

気温が下がり始める9月末~10月は4月と同じように鉢を持ちあげて軽く感じられるまで待ってから水を与えます。

冬期は吸水量が減り気温も低く乾きにくくなるため水やりを控えますが、花も咲き始めるので他の多肉植物のように断水せずに乾かし気味に管理しつつも適宜水を与えます。

水やりは鉢を持ちあげて軽く感じられるまで与えないようにし、室温が低い場合は比較的暖かい日の午前中に水を与えます。

暖房が入り空気が乾く場合は、水やりとは別に霧吹き等で株全体を濡らして乾燥を防ぎます。

通年室内管理

室内は風や屋外ほどの光量がないため、基本的に乾きにくくなります。

年間通して屋内で育てる場合は、鉢を持ちあげて軽く感じるまで待ってから鉢下から水が出るくらいにたっぷりと水を与えます。

カランコエ(ベニベンケイ)の肥料の与え方

植え替え時に根を傷めない緩効性の化成肥料を元肥として土に混ぜて植え付けます。

追肥は生育が活発な5月~9月に1ヵ月1回の頻度で緩効性の化成肥料を株元から離した株回りに与えます。

また自然の昼夜サイクルならば10月~12月の花芽が形成される時期に、水を与えるタイミングで花用の液体肥料を与えます。

カランコエ(ベニベンケイ)の手入れ
花摘み・枯葉取り

比較的気温が高い時期に流通する開花株の場合は咲き終わった花弁や枯れた葉を放置すると灰色かび病などの発生源になるため、萎れ始めた花柄や株元の枯れ葉などは適宜摘み取ります。

刈り込み

咲き終わった花穂の切り取りもかねて5月~6月に株元から半分~1/3くらいに切り戻し、夏場に株が育ちすぎた場合は9月に株元から2/3くらいに切り戻します。

カランコエ(ベニベンケイ)の増やし方

カランコエは「挿し芽」で増やします。

挿し芽

挿し芽の時期は真夏を除く4月~9月に行います。

3~4節で枝を切り取り、挿し穂の下側一節分の葉を取って半日~1日程度日陰で切り口を乾かします。

鉢などに湿らせた挿し芽用の土やバーミキュライトなどの清潔な用土を入れ、挿し穂の1/3が埋まるように土に挿します。

カランコエ(ベニベンケイ)の病害虫

害虫として「アブラムシ」「カイガラムシ」、病気として「うどんこ病」「灰色かび病」が発生することがあります。

害虫

「アブラムシ」
新芽や花に発生しやすいです。特に陽当たりや風通しの悪い環境で発生しやすくなります。陽が当たる場所に移動したり、風通しを良くするなどの環境改善も重要になります。

「カイガラムシ」
葉や葉の基部などに発生しやすく、風通しや陽当たりが悪い場合に発生しやすくなります。

幼虫は足があって移動しますが、親虫は足が退化し葉に固着して吸汁しながら産卵して増えていきます。

大発生すると葉色が著しく悪くなり、吸汁害虫のためすす病などを併発することがあります。

病気

「うどんこ病」
葉の表面に白い粉のようなカビが発生します。陽当たりが悪く風通しが悪くなると発生しやすくなります。

特に室内管理する場合は、陽当たりと風通しが悪くなりやすいので注意が必要です。

「灰色かび病」
終わった花柄や枯れた葉に発生します。長雨など湿度が高い状態で発生しやすく、灰色~灰褐色のカビが伝播していくため花柄や枯れ葉は早めに除去します。

風通しが悪い場所で発生量が増えることがあるので、育てている環境の改善も行うと良いです。

退治・治療方法

「アブラムシ」「ハダニ」「うどんこ病」「灰色かび病」の退治・治療は、市販の薬剤またはスプレー剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。

また害虫の場合はアセフェートやクロアチニジンを含む粒剤を株の周囲に撒くことで予防や退治ができます。

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