バンダ

 基本情報

科名:ラン科 Orchidaceae
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属名:ヒスイラン(バンダ)属 Vanda
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学名: Vanda spp.
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和名:翡翠蘭(翡翠蘭はバンダの中のVanda coeruleaの和名です)
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原産:インド、タイ、ミャンマー、インドネシア、フィリピン
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開花時期:年間を通して1~2回(不定期)
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高さ:~60㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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バンダはむき出しの根が垂れ下がる不思議な姿と、青、赤紫、黄、ピンクなど華やかな花色で咲く蘭の仲間です。東南アジア中心にインド、タイ、ミャンマーなどに約60種自生しています。

自生地では多くは樹木に着生し、自生地の環境から比較的寒さに強い(5℃あたりまで耐えれる)種類から高温性の種類まで様々あります。

またバンダと近縁種のアスコセントラム(Ascocentrum=Asctm)の交配で、アスコセンダ属(×Ascocenda=Ascda.)という種類も作られ、旧来のバンダにはない赤系の花が生み出されています。

 管理/置き場所

バンダは5月~10月の間は屋外の風通しの良い場所で育ててください。暖地であれば4月から屋外に出すこともできます。屋外の場合直射日光で葉が焼けるので、50%ほどの遮光が必要ですが、木などに吊り下げて管理することもできます。

バスケットや木枠などに入っていてむき出し状態の根が垂れ下がるので、比較的高い位置に吊り下げます。また茎が伸びてバランスを崩すので支柱などで軽く固定をした方が良いです。なお根は多い方が強い株になり、健康な花が咲きますので、邪魔だからと切ってしまわないようにしてください。

開花は原種は春から秋にかけて開花しますが、交配種であれば年間を通して不定期に1~2回咲きます。

 育て方/年間管理

 植え替え/用土

基本的に木枠やバスケットに入っているだけなので特別用土は必要なく、また植え替えも必要ありません。

 水やり/肥料の与え方

根がむき出しのため乾燥しやすく水やりは重要です。温度が上がる4月あたりからは朝晩2回、ホースなどでたっぷりと与えてください。特に風通しの良い場所では2回以上の水やりがお勧めです。

もし葉が黄色くなって落ちる場合は、多くの場合が水不足か根痛みです。水やりの回数を増やしてください。

肥料は4月~10月に液体肥料を月に2~3回与えると、葉色が良くなります。小さなかごに固形肥料を入れ茎にぶら下げることもできます。

 増やし方

もちろん種から増やせますが、蘭の場合は種とりから播種まで一般の草花とは異なり上級者向けになります。

生育中に種類によって子株を出すことがあります。子株に十分な発根があれば、これを株分けして増やすことができます。

 病害虫

吊り下げのおかげか病害虫には比較的強いですが、「アザミウマ/スリップス」という害虫が発生することがあります。(スリップスは英語名Thripsから)

アザミウマが植物の汁を吸うことで、花がかすり状斑点が生じます。また蕾の段階から被害にあうと花が奇形になることもあります。

花芽を確認したら、効果が持続するタイプの薬品で一度消毒しておくと良いです。

市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「アザミウマ」か「スリップス」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

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