ニューギニアインパチェンスの育て方

 ニューギニアインパチェンスの
 基本情報

科名:ツリフネソウ科 Balsaminaceae
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属名:ツリフネソウ属 Impatiens
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学名: Impatiens hawkeri
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原産:ニューギニア島
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開花時期:5~11月
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高さ:20~50㎝
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耐暑性:やや強い
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耐寒性:弱い
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ニューギニアインパチェンスは赤、オレンジ、白、紫、ピンクなどの花色で、色調もビビッドで目を引く花です。また一般的によく見る夏の日陰植物としても人気のインパチェンス(アフリカホウセンカ)よりも花・株どちらも大きく、一輪あたりの存在感があります。

開花期間は5月から11月までと長く楽しめることも魅力です。本来は多年草ですが、屋外管理の場合は寒さで枯れるため1年草扱いになることも多いです。

名前の由来は、先にアフリカで発見されていたインパチェンスに対して、ニューギニア島で発見された経緯に由来します。

 ニューギニアインパチェンスの
 年間管理表
 ニューギニアインパチェンスの
 管理/置き場所

インパチェンスが花壇植栽でよく使われることに対して、ニューギニアインパチェンスは鉢物で出回ることが多い花です。鉢植えだけでなく地植えにもできますが、性質はインパチェンスと同じく直射日光を避けた明るい日陰が得意です。表現を変えれば、夏期の鬱蒼としやすい日陰の演出にも向いているともいえます。

4~5月あたりから開花株が出回ります。茎の先端に花が付き、茎の成長とともに連続開花しつつ、気温の下がる11月まで咲き続けます。

先述の通り本来多年草で、屋内に取り込み寒さから守れば年を越させることができますが、秋の頃には株や鉢のサイズが大きくなっていることもあり屋外管理のまま1年草として扱うこともあります。

サカタのタネの「サンパチェンス」など比較的日光や高温に強い品種も作られています。

 ニューギニアインパチェンスの
 水やり/肥料の与え方

ニューギニアインパチェンスは比較的水を好む方ですが、植え替えた直後は毎日の水やりで根腐れすることもありますので注意してください。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えてください。かなり茂ってくる7~9月では土の乾く頻度がかなり早いので毎日水やりをすることもあります。

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。一方で夏場は雨が降らない日が続くようであれば夕方あたりにたっぷりと水を与えてください。

ニューギニアインパチェンス連続開花をするため比較的肥料が必要となります。植えるときの元肥や開花中の追肥を与え肥料切れがおきないようにしましょう。

肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えで置き肥を与えるなら月に1度は与えた方が良いと思います。

 ニューギニアインパチェンスの
 用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。株の大きさにより土を変える植え方もお勧めです。

夏季は良く水を吸うので保水性のある土が良いですが、一方で小さな苗の頃は保水性が仇となり根腐れを起こすこともあります。

例えば苗を植え替えるときは排水の良い観葉植物用の土で植え替え、夏前あたりで株が大きく育っていたら、花の用土に水持ちを良くするため1~2割ほど赤玉土の小粒を混ぜた土に植え替えるというやり方もお勧めです。

 インパチェンスの
 剪定/刈り込み

7月~8月あたりで茂りすぎた場合は、全体的に半分くらいまで刈り込むことで高さや株張りを抑えることができます。ただし高温期の刈り込みで葉が残らないような切り方をした場合に枝の枯れ混むことがあるので、葉を残しながら刈り込みように気を付けてください。

 ニューギニアインパチェンスの
 増やし方

挿し芽で増やすことができます。挿し木は5月~7月あたりに行います。3~4節ほどで切り取り、土に挿すところまでの葉を落とします。その後、挿し穂を水につけて給水させます。挿し木用などの清潔な土を準備し、湿らせた後、挿し穂を土に挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。

日陰で水を与えながら管理します。新芽が出始めたら発根したと考えられますので、根を傷めないよう土ごと苗を取り出し、植え替えします。

 ニューギニアインパチェンスの
 病害虫

「ハダニ」「ホコリダニ」「ヨトウムシ」が発生することがあります。

「ハダニ」は雨の当たらず乾燥する場所に置いている場合に葉裏に発生します。夏場など乾燥期に発生しますが、発生初期は葉色が薄くかすれたような色になり、ひどくなると蜘蛛の巣のようなものが張ってきます。雨の当たる場所では発生は少なくなります。

「ホコリダ二」はハダニと似た状況で発生しますが、茎の先端が委縮し、葉も小さくなり成長が止まり花が咲かなくなります。一度切り戻した上で雨の当たる場所や株全体に水をかけるなどの対処が良いです。

ヨトウムシは幼虫が大きくなると食害が酷くなりますので捕殺か消毒がお勧めです。

上記の害虫いずれの場合でも、発生した場合は市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「ハダニ」「ヨトウムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

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