カンナ(ハナカンナ)の育て方

 基本情報

科名:カンナ科 Cannaceae
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属名:ダンドク(カンナ)属 Canna
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学名: Canna x generalis
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原産:アジア・アフリカ・南米などの熱帯地域
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開花時期:6~10月
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高さ:40㎝~2m
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耐暑性:強い
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耐寒性:やや強い(寒冷地では防寒が必要)
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赤、オレンジ、黄色などの色鮮やかな花色やバナナを思わせる葉姿などトロピカルな雰囲気が魅力の花です。半耐性の多年草ですが、温暖な地域であれば霜が降りる場合でも庭に植えたままで育てることができます。

葉色も緑以外にも赤葉や黄葉に赤筋が入るもの等の品種もあり、草丈の高いカラーリーフとしてお庭での演出にも使えます。また乾燥だけでなく多湿でも良く育つので管理が楽なことも魅力です。

なお、私たちが一般的に呼ぶカンナという名はハナカンナのことを指す場合が多いです。カンナの原種の一つCanna indica(壇特:ダンドク)などをベースにアメリカ、フランス、イタリアなどで園芸品種としての改良が行われ現在のカンナ(ハナカンナ)と呼ばれるものが生み出されました。

 年間管理表
 年間管理/育て方

カンナの開花期間は6月から10月までと長く、また高温にも強く夏場の直射日光下でも問題なく育ちます。半耐寒性の多年草ですが、温暖な地域であれば霜や多少の積雪でも越冬します。ただし寒冷地で積雪や冷え込みのひどい地域では防寒や堀り上げる必要があります。

花茎の先端に房状に蕾を付けて随時開花していきます。一房分の開花が終わっても花茎の一つ下の節から新しい花茎が伸びて開花します。次の開花のためには種が付かないよう開花の終わった箇所を切る方が良いです。

12月あたりで寒さが当たり始めると葉が枯れ始め休眠を始めます。この際枯れた葉が茶色く残ります。積雪のあまりない温暖な地域では冬に枯れ葉の見た目が悪い場合は切っても良いです。一方で積雪がある地域であれば、枯れ葉を残すことで株元の根塊を守ることができるので、積雪の心配がなくなる時期まで葉を残し、芽吹く前に刈り込むという方法が良いかもしれません。

なお新芽が伸び始めた後の枯れ場の除去は少々面倒なので、芽吹く前の除去がお勧めです。

 増やし方

3月あたりの芽吹く前に、土から根塊を彫り上げて株分けします。温暖な地域では冬場に株分けを行うことも可能です。

種から増やすこともできますが、花色・葉色は変わる可能性があるため、一般的には株分けで増殖することが多いです。

 用土の選び方

カンナは土質をあまり選ばないので、市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。あるいは赤玉土小粒:腐葉土=7:3の用土で植え替えることもできます。

庭植えの場合は、完熟の牛糞または馬糞堆肥や腐葉土などを植える周辺にも混ぜ込み土づくりをしてから植えてください。

 水やり/肥料の与え方

カンナは乾燥・多湿のどちらでもよく育つので、一般的な花の水の与え方で十分育ちます。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えてください。かなり茂ってくる7~9月では土の乾く頻度がかなり早いので毎日水やりをすることもあります。

庭植えの場合は、植えた当初はおおむね雨まかせでも大丈夫ですが、夏場は夕方あたりにたっぷりと水を与えてください。

カンナは低肥料でも問題なく育ちますが、植えるときの元肥や開花中の追肥を与え肥料切れがおきないようにしましょう。

肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えでは肥料切れが起きやすいので置き肥を与えるなら月に1度は与えた方が良いと思います。

 病害虫

害虫は発生しますが、生育旺盛なため庭上ではあまりきになりません。ただし鉢植えなどではやや目立つので退治の必要があります。

目立つ害虫では「カイガラムシ」「ヨトウムシ」が発生することがあります。

発生した場合は市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「カイガラムシ」「ヨトウムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

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