ハナコショウ(花胡椒)/観賞用トウガラシの育て方

ハナコショウ(花胡椒)の基本情報

科名:ナス科 Solanaceae
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属名:トウガラシ属(カプシカム属)
   Capsicum
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学名: Capsicum
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原産:メキシコ
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開花時期(実の観賞期):5~11月
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高さ:20~1m
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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ハナコショウ(花胡椒)の特徴

ハナコショウ(観賞用トウガラシ)は、野菜としてのトウガラシと同じ仲間で、赤、黄色、紫、黒、クリーム色などの実を観賞します。花ではなく実を観賞するので観賞機関が長く手入れも簡単なことも魅力です。

実の鮮やかさを楽しむだけでなく、葉色が黒葉や紫葉の品種もありカラーリーフとして寄せ植えや花壇に植えることができます。

ハナコショウは観賞用のトウガラシといえど、やはりトウガラシですので実は辛いですが、花の苗として観賞用に育てられているものが多いので、食用にすることはありません。

ハナコショウ(花胡椒)の育て方/置き場所

ハナコショウは実を観賞するトウガラシで、本来は多年草ですが、日本の冬の寒さは耐えることができないため非耐寒性一年草として扱います。

直射日光を好み、暑さにも強いので置き場所は、屋外のよく陽の当たる場所で育ててください。

ハナコショウの育て方は種を撒いて育てるか、苗から育てることになります。苗は5月あたりから実のついた株が出回ります。

小さな花を開花させた後、観賞部分の実が膨らみ始めます。この際「五色トウガラシ」では白、紫、黄色、オレンジ、赤色等と実の色が変化する品種もあります。

11月までは観賞し続けることができ、12月あたりから寒さで葉色が悪くなり落葉を始めますので、11月~12月までが観賞期の終わりになります。

ハナコショウ(花胡椒)の年間管理表

ハナコショウ(花胡椒)の増やし方

種で増やすことができます。気温の上がる4~5月くらいから種まきをすると良いです。

市販の種まき用土に種を撒き、間引きをしつつ本葉が2~3枚になったら培養土や庭に植えなおします。また発芽能力が高いので培養土に直接まいても大丈夫です。

ハナコショウ(花胡椒)の用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。鉢植え・庭植えともに排水性の良く、肥沃な土で植え替えてください。

ハナコショウ(花胡椒)の水やり

ハナコショウは一般的な花苗の水の与え方に準じます。

品種によっては成長速度が遅いものもあり、植え替えた直後は毎日の水やりで根腐れすることもありますので注意します。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

庭植えの場合は、植えた当初はおおむね雨まかせでも大丈夫ですが、夏場は夕方あたりにたっぷりと水を与えます。

ハナコショウ(花胡椒)の肥料の与え方

ハナコショウはあくまで観賞用トウガラシなので、野菜のトウガラシのように随時実を収穫するわけではありません。

なので野菜のトウガラシほどには肥料を与えなくてもよいですが、植えるときの元肥や開花中の追肥を与え、肥料切れはおきないようにしましょう。

肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えで置き肥を与えるなら月に1度は与えた方が良いと思います。

ハナコショウ(花胡椒)の剪定/刈り込み

基本的に剪定や刈り込みは必要ありませんが、7月~8月あたりで茂りすぎた場合は、バランスを整える程度に刈り込むことで高さや株張りを抑えることができます。

ただし高温期の刈り込みで葉が残らないような切り方をした場合に枝の枯れ混むことがあるので、葉を残しながら刈り込みように気を付けてください。

ハナコショウ(花胡椒)の病害虫
害虫

「ハダニ」「ハマキムシ」「アブラムシ」「ヨトウムシ」「コナジラミ」「ナメクジ」が発生することがあります。

「ハダニ」は雨の当たらず乾燥する場所に置いている場合に葉裏に発生します。夏場など乾燥期に発生しますが、発生初期は葉色が薄くかすれたような色になり、ひどくなると蜘蛛の巣のようなものが張ってきます。雨の当たる場所では発生は少なくなります。

「ナメクジ」は虫ではなく貝の仲間のため、他の害虫と一緒の薬剤で退治することができないため、捕殺するかナメクジ用の専用薬剤で退治してください。

「ナメクジ」以外の害虫は市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「ハダニ」「ハマキムシ」「アブラムシ」「ヨトウムシ」「コナジラミ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

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