オステオスペルマムの育て方

 オステオスペルマムの基本情報

科名:キク科 Asteraceae
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属名:オステオスペルマム属 Osteospermum
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学名:Osteospermum
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別名:アフリカンデージー、アフリカキンセンカ(ディモルフォセカ属だった頃の名残)
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英名:Daisybushes, African daisies
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原産:アフリカ南部
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開花時期:3月~6月、9月~10月
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高さ:20㎝~80㎝
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耐暑性:やや強い
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耐寒性:やや弱い
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 オステオスペルマムの特徴

オステオスペルマムはつやのある花弁とマーガレットのような花形が特徴的な半耐寒性の多年草で、7・8月の高温期を除き春から秋まで咲き続けます。

オステオスペルマムによく似た花としてディモルフォセカ(アフリカキンセンカ)という花があり、両種は花形・咲き方・株姿などがほぼ同じで、種として極めて近い関係です。

園芸上流通する2種の大まかな違いとして、「オステオスペルマム」は白・ピンク・紫の花色、多年草などの特徴を持つ種類が多く、「ディモルフォセカ」は白・黄・オレンジの花色、一年草などの特徴を持つ種類が多いです。

オステオスペルマムの初期は近縁種のディモルフォセカ属(アフリカキンセンカ属)に分類されており、別属として独立した後もオステオスペルマム属からディモルフォセカ属へ分類が変わる種もあり、上記の違いだけで厳密に分けることはできません。

ただオステオスペルマムとディモルフォセカは交配ができ、オステオスペルマムにも黄色や黄と紫の複色のような花色も増え、一~二年草のような比較的短命な品種もあります。

また2種はともに日中に花開き、夜間や曇天・雨天などで花を窄める性質がありますが、日差しが弱くても花が閉じにくい品種なども作られています。

 オステオスペルマムの管理/置き場所

オステオスペルマムは陽当たりよく、風通りと排水性の良い環境で育てて下さい。

春と秋(およそ3月~6月と9月~11月)に生育しながら随時花芽を付けて開花し続けます。

暑さや蒸れは苦手なものの夏越しする頃には、地植えで50~60㎝の草丈と株張りに成長し、生育が良ければ草丈は80㎝前後の高さに育つこともあります。

冬場は地上部が枯れこみ根と地上部近辺が生き残り越冬します。冬期の寒さは-3~4℃までは越冬しているので、暖地や霜や積雪の少ない温暖地であれば地植えで楽しめます。また温暖地で山間部など寒さが厳しい地域でも霜や雪から守ることで越冬ができます。

積雪期間の長い地域や霜の厳しい地域では鉢植えで管理し、冬期は地域ごとの寒さに応じて屋根下や屋内に取り込んだ方が良いようです。

 オステオスペルマムの年間管理表
 オステオスペルマムの植え替え

3月~5月あたりから苗が出回ります。苗を購入後、一回り大きな鉢、寄せ植えまたは花壇などに植え替えます。

すでに育てている鉢の植え替えや地植えの株の堀り上げなどの根を傷めるような植え替えは、生育が始まる前の3月上旬、切り戻しを行う6月、秋の生育が始まる前の9月上旬に行います。

鉢植えの場合は、成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、随時植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。

暖地または温暖地では地植えで多年草のように育てることもできます。陽当たりの良い場所に根が張りやすいように土を作ったうえで植え付けます。

 オステオスペルマムの用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。ただし土の過湿を嫌うため土質によっては赤玉土小粒や軽石小粒などを1~2割程度混ぜて排水良く作り替えると良いです。またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。

庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。

 オステオスペルマムの水やり

オステオスペルマムの水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。一方で夏場は雨が降らない日が続くようであれば夕方あたりにたっぷりと水を与えます。

なお比較的乾燥に強く水不足でも枯れにくい植物ですが、一度乾きすぎた状態にしてしまうと休眠状態になり、開花しにくくなります。

 オステオスペルマムの肥料の与え方

オステオスペルマムは盛夏を除いて連続開花をするため比較的リン酸が多めの肥料が必要となります。植えるときの元肥や開花中の追肥を与え、肥料切れがおきないようにしましょう。

肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えで置き肥を与えるなら月に1度は与えた方が良いと思います。

 オステオスペルマムの剪定/刈り込み

花柄摘み:オステオスペルマムの開花期間中は花が咲き終わり次第に随時花柄摘みを行います。花柄摘みは花茎を残すと見た目が悪くなるため、花茎の付け根から切り取った方が良いです。

刈り込み:開花期間が終わる6月に高温期の蒸れを防ぐために株の高さの半分~1/3まで切り戻します。さらに10月の時点で茂りすぎている場合は株を整えるように刈り込みます。

6月以降に茂りすぎにより刈り込む場合は、葉を残しながら剪定を行います。気温が高い時期のため葉が残らない切り方をすると、光合成と蒸散ができず枝ごと枯れ混むことがあります。

冬場の枯れ葉や葉が少なくなった枝が目立ちますが、冬から春に株全体を強剪定すると開花しにくくなったり、残った枝や根元が寒さにさらされ傷むことがあるため剪定は必要最低限にします。

 オステオスペルマムの増やし方

オステオスペルマムは挿し木で増やします。種で増やすこともできますが、種が付きにくい品種も多いため、確実に増やすには挿し木を行います。ただし増殖不可の品種もあるため、苗についているラベルの記載などで品種について調べてから挿し木を行います。

挿し木は4月~6月、9月あたりに行います。先端部分を除いた2~3節ほどで切り取り、土に挿すところまでの葉を落とします。その後、挿し穂を水につけて給水させます。挿し木用の専用土、赤玉土小粒、バーミキュライトなどの清潔な土を準備し、水をかけて湿らせた後、挿し穂を土に挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。

日陰で水を与えながら管理します。新芽が出始めたら発根したと考えられますので、根を傷めないよう土ごと苗を取り出し、植え替えします。

 オステオスペルマムの病害虫

害虫:「アブラムシ」「カイガラムシ」「ヨトウムシ」が発生することがあります。

「アブラムシ」は新芽や蕾、花弁裏側から広がるように発生しますが、特に日陰や風通しが悪く過湿な環境でアブラムシが発生しやすくなるため、環境改善も重要になります。

「カイガラムシ」は葉の付け根や茎などに発生し、日陰、土の過湿、風通しの悪い環境などオステオスペルマムの生育が著しく悪くなる状況で大発生しやすくなるため、アブラムシと同じく環境改善も重要になります。

「ヨトウムシ」はようヨトウガやハスモンヨトウの幼虫で、春から秋に発生し、葉・新芽・蕾などを食害します。日中は落ち葉の下などの半地中や株の根際で隠れていて夜間に食害するため、虫そのものを見つけにくい害虫です。

市販の希釈タイプまたはスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「アブラムシ」「カイガラムシ」「ヨトウムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

またヨトウムシのように虫本体に薬剤をかけにくい害虫もいるので、アセフェートやクロアチニジンを含む粒剤のような浸透移行性で植物内に残効する薬剤を株の周囲に撒くことで予防や退治ができます。

病気:「灰色かび病」が発生することがあります。

「灰色かび病」は糸状菌による病気で灰褐色の胞子が花や葉に発生します。枯れ葉や花柄などから発生し、胞子を周囲に撒きながら生葉へも移っていきます。

4月~11月の期間で降雨後など湿度が高い環境で発生しやすく、梅雨時期などは注意が必要です。発生を抑えるためにも枯れ葉や花柄などを定期的に取り除いた方が良いです。

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