パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の育て方

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の基本情報

科名:シソ科 Lamiaceae
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属名:サルビア属(アキギリ属)
   Salvia
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学名:Salvia elegans
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異名(Synonym):Salvia rutilans
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和名:パイナップルセージ
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英名:Pineapple sage
   Tangerine sage
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原産:メキシコ・グアテマラ
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開花時期:10月~11月
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高さ:90㎝~1.2m
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耐暑性:強い
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耐寒性:やや弱い
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パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の特徴

パイナップルセージはメキシコやグアテマラ原産の多年性のサルビア類で、草花として楽しまれたり、葉にパイナップルのようなフルーティな香りがありハーブとしても利用されます。

北米南部~南米北部の松やモミなどの針葉樹と樫などの広葉樹が混在するパインオーク森林地帯に自生しており、自生地が暖かい地域なので暖地・温暖地では多年草として育てることができますが、寒地・寒冷地では一年草として育てます。

花は筒状の真っ赤な花が咲き、短日植物で自生地での開花時期は8月・9月から咲くこともあり日本でも暖地などでは9月あたりから開花することがありますが、主に秋(10月~11月)に開花します。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の管理と置き場所

パイナップルセージは陽当たりよく、風通りと排水性の良い環境で育てます。

開花期は10月~11月ですが、短日植物(夜の長さが一定を超えると開花する性質)のため夜間も明るいと開花しにくくなるため、街灯や夜間照明の周辺では育てないようにします。

本来は多年性サルビアで、暖地や温暖地では多年草として育てることができますが、寒地や寒冷地では春~秋までの一年草として育てます。

草丈・株幅ともに90~1.2m前後(生育が良いと1.5m前後)まで大きくなるため、鉢栽培の場合は定期的に鉢をサイズアップしながら根詰まりしないように育て、ある程度のサイズに育った株は地植えで育てます。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の年間管理表
 
パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の植え替え

植え替え適期は4月~5月です。苗や開花株を購入後、一回り大きな鉢、または花壇などに植え替えます。

鉢植えの場合は、成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、随時植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。

ただし生育が旺盛で大きな株に育ち根詰まりも早いため、ある程度育った株は地植えにした方が管理しやすくなります。

地植えの場合は、陽当たりの良い場所に、排水良く根が張りやすいように土を作って植え付けます。植え付ける場所の周囲に完熟堆肥や完熟有機肥料などを混ぜ込んでから植え付けると良いです。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の用土の選び方

市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。

庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の水やり

パイナップルセージの水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。

夏場は雨が降らない日が続くようであれば夕方あたりにたっぷりと水を与えます。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の肥料の与え方
地植え

地植えのパイナップルセージは定植時の元肥を除き、追肥は与えないか少量に留めます。

開花する秋までは生育し続けるため、施肥量が多いと株が大きく育ちすぎることがあります。

鉢植え

鉢植えの場合は肥料がきれることがあるので、適宜追肥を行います。

植え替え時に元肥を混ぜるか4月~5月に株の周囲に緩効性の化成肥料を与え、以降は2ヶ月に1回の頻度で緩効性の化成肥料を与えるか、花用の液体肥料を月に1~2回の頻度で与えます。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の手入れ
切り戻し

パイナップルセージは秋の開花まで株が大きくなり続けるので、剪定か切り戻しを行い株の大きさをコントロールします。

夏以降の剪定は開花に影響がでるため、特に草丈を低く抑えたい場合は6月~7月に株元から切り戻しを行います。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の増やし方

パイナップルセージは「挿し木」で増やします。

挿し木

5月~7月あたりに行います。その年に伸びた新梢から先端部分を除いた3~4節ほどで切り取り、土に挿すところまでの葉を落とします。

その後、挿し穂を水につけて給水させます。鹿沼土か赤玉土小粒のような清潔な土を準備し、水をかけて湿らせた後、挿し穂を1節以上土の中に入るように挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。

日陰で水を与えながら管理します。新芽が出始めたら発根したと考えられますので、根を傷めないよう土ごと苗を取り出し、植え替えします。

パイナップルセージ(サルビア・エレガンス)の病害虫

病害虫に強いですが「カイガラムシ」が発生することがあります。

害虫

「カイガラムシ」
葉の付け根や枝などに発生します。アブラムシ同様に陽当たりや風通しの悪い環境で発生しやすくなります。

ハーブ利用が目的で消毒を避けたい場合は、特に環境改善を重点的に行った方が良いので、陽が当たりにくい枝を間引き、風通しを良くするなどの環境改善を行います。

退治・治療方法

市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と「カイガラムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

またアセフェートやクロアチニジンを含む粒剤を株の周囲に撒くことで予防や退治ができます。

ハーブ利用が目的で化学薬品を使いたくない場合は、「天然成分」表記がある薬剤を利用すると良いです。

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