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クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の基本情報
科名:モチノキ科 Aquifoliaceae
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属名:モチノキ属(イレックス属)
Ilex
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学名:Ilex aquifolium
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和名:セイヨウヒイラギ(西洋柊)
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別名:クリスマスホーリー
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英名:Holly
Common holly
English holly
European holly
Christmas holly
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原産:ヨーロッパ西部~南部・アフリカ北部・西アジア
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実の観賞期:11月~翌1月
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開花時期:4月~5月
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高さ:6~8m
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耐暑性:やや強い
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耐寒性:やや強い
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クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の特徴
セイヨウヒイラギ(西洋柊)はモチノキ科モチノキ属の常緑高木で、常緑樹として生垣や庭木に使われたり晩秋~冬にかけて赤い実を観賞します。
葉にヒイラギのような棘があることからヒイラギの名が付いていますが、在来種のモクセイ科モクセイ属で黒い実を付けるヒイラギ(柊=Osmanthus heterophyllus)とは違う種で、セイヨウヒイラギはヨーロッパ~西アジア・北アフリカに自生しています。
店頭に並ぶ際は、標準和名のセイヨウヒイラギ以外に英名から「ホーリー」「クリスマスホーリー」の名で呼ばれることも多いです。
庭木や実の観賞以外に、4月~5月に咲く白く小さな花は香りを楽しめ、冬に実付きの枝をリースの花材としても利用できます。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の管理と置き場所
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)は陽当たり・風通しの良い場所で、腐植質に富んだ保水・排水のバランスが良い土質を好みます。
特に極度に乾く土質では生育が悪化するため、もし山砂や真砂土などのような砂質の土壌の場合は適度に保水性を持たせるため赤玉土などを半量加えて土作ってから植え付けます。
また明るい日陰でも良く育ちますが、開花と実付きを良くするためには陽当たりの良い環境の方がより実の色づきを楽しめます。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の年間管理表
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の植え替え
植え替えは4月~6月に行い、開花後の新芽が動く前か新芽の伸び始めまでに植え替えます。
庭植え
株の根回りの大きさにより掘る深さや大きさが変わります。
ポット苗のような比較的小ぶりな苗でも50㎝~60㎝の穴は掘って植え付け、根鉢が大きい場合は根回りの大きさの2~3倍の広さに穴を掘って植え付けます。
植え付けの際は、掘り返した土に対して完熟堆肥を2~3割と完熟肥料を混ぜて植え付けます。
もし真砂土や山砂のような固く乾きやすい土壌の場合は、堆肥類を混ぜる前に掘り返した土の半量~3割程度の赤玉土と黒土を混ぜ保水性を高めます。
鉢植え
入手したばかりの苗の植え替えは、根鉢の2~3回り大きなサイズの鉢に植え替えます。
以降は成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、適宜植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。
苗が大きくなり鉢のサイズを大きくすることができなくなったら、根詰まり解消と土の入れ替えのために少なくとも2~3年に1回は植え直しを行います。
鉢から根鉢を抜き出せる場合は、抜き出した根鉢の土を半分程度落として根を整理して新しい土で植え替えます。
大鉢に植えていて根鉢を抜き出せない場合は、鉢に植えた状態でスコップなどで根を切りながら土を掘りだし、新しい土を足します。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の用土の選び方
庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。
もし真砂土や山砂のような固く乾きやすい土壌の場合は、堆肥類を混ぜる前に掘り返した土の半量~3割程度の赤玉土と黒土を混ぜ保水性を高めます。
鉢植えの場合は赤玉土小粒:腐葉土:黒土=5:3:2を混合した土に植え替えます。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の水やり
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の水やりは一般的な樹木の水の与え方に準じます。
庭植え
概ね天候に任せた水やりとなりますが、植えた時期から一年間は土の状態を見つつ水を与えます。
特に植え替えた直後にたっぷり水を与え、一年目の夏だけは雨が降らない日が続くようであれば夕方にたっぷりと水を与えます。
9月末から10月以降で気温が下がり始めたら、おおむね雨まかせでも大丈夫です。
鉢植え
年間を通して鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
特に水切れを嫌うため、夏場は土が乾ききらないようにたっぷりと与えます。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の肥料の与え方
元肥
地植えの場合は植えるときに完熟有機肥料と完熟堆肥を元肥として根回りに混ぜ込みます。
もし完熟まで至っていない(発酵や未発酵の)有機肥料や堆肥の場合は、根や根鉢に直接当たらないように混ぜます。
鉢植えの場合は緩効性の化成肥料を混ぜ込んでから植え付けます。
追肥
植えて数年経った株やある程度育った樹の場合は、2月下旬~3月に寒肥を施します。
樹の周囲(樹冠の真下あたり)の土を掘り返し、完熟堆肥や完熟肥料を混ぜ込みます。この際に土と一緒に根も切ることで、新根の発生も促すようにします。
鉢植えの場合は開花後の6月あたりにお礼肥として鉢の縁に緩効性の化成肥料などを与えます。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の剪定/刈り込み
自然樹形で育てる場合は、徒長した枝や込み合った枝などを3月~4月に剪定し、生垣の場合は3月~4月と9月の2回行います。
3月~4月の剪定では、その年に伸びた枝を付け根で切るか、前年に伸びた枝のあたりで切るなどの強剪定を行います。
9月の剪定では、7月以降に伸びた枝を剪定しつつ樹形を整えます。秋から翌春までは成長しないため、生垣などは綺麗に見える樹形を意識しつつ剪定します。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の増やし方
クリスマスホーリーは「挿し木」で増やします。
挿し木
時期は6月~7月・9月あたりに、その年に伸びた枝(新梢)から挿し穂を作ります。
挿し穂にする新梢は固く充実しつつも木質化していない枝を選び、枝を15㎝前後でカットします。
土に挿さる挿し穂下側の葉を取り除いた後、良く切れるカッターやナイフで下側切り口を給水しやすいように斜めに切り、挿し穂を数時間水につけて給水させます。
鹿沼土細粒か赤玉土細粒のような清潔な土を準備し、水をかけて湿らせた後、挿し穂を土に挿します。
発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。ビニールなどで覆い保湿しつつ、日陰で水を与えながら管理します。
クリスマスホーリー(西洋ヒイラギ)の病害虫
害虫として「カイガラムシ類」、病気として「斑点病」などが発生することがあります。
害虫
「カイガラムシ類」
数種類のカイガラムシが発生し、主に枝・葉裏・葉の付け根などに多く発生します。吸汁害虫のため大発生すると葉が黒く汚れる「すす病」を併発することがあるため注意が必要です。
特に陽当たりと風通しの悪い環境で発生しやすくなるため、環境改善が重要になります。
病気
「斑点病」
葉に茶褐色の小さな斑点状の病斑が表れ、病葉はやがて枯れます。病葉が次の病原になるので取り除き、消毒などを行います。
また枝が込み合って風通しが悪い場合や土の過湿で発生しやすくなります。
退治・治療方法
市販の薬剤またはスプレー剤で「樹木類」の表記と「カイガラムシ」が対象になっている薬剤を噴霧して退治します。
病気の場合は、感染源となる病葉(または落葉した病葉)は取り除き、「樹木類」と「斑点病」の表記がある薬剤を株全体に噴霧して治療します。