パンパスグラスの育て方

パンパスグラスの基本情報

科名:イネ科 Poaceae
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属名:シロガネヨシ属 Cortaderia
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学名: Cortaderia selloana
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和名:シロガネヨシ(白金葭)
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原産:南米・ニューギニア・ニュージーランド
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高さ:2m~3m
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耐暑性:強い
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耐寒性:やや弱い
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パンパスグラスの特徴

パンパスグラスはイネ科の多年草で、ススキやカヤを大型にしたような草姿です。

ただススキのように地下茎ではなく1箇所で茂りながら草丈が2~3mの高さになり、かなりボリュームのある株姿に育ちます。

9~10月に出穂する花穂も固めの花茎で真っすぐ立ち上がるため、風にそよぐススキやカヤと違い、地面から吹き出すような雰囲気です。

パンパスグラスの名前は英名のpampas grassがもとで、南米などの草原(パンパス)に自生していることに由来しています。

ここで説明しているパンパスグラス(C. selloana)は3mの大株ですが、1m~2mくらいの草丈で収まるプミラ(C. selloana ‘Pumila)という品種もあります。

パンパスグラスの年間管理表
 
パンパスグラスの管理と置き場所

パンパスグラスは屋外の直射日光が十分当たる場所が良いです。またかなりの大型の株に育つので、鉢植えでも育てられますが、地植えがお勧めです。

暖地や温暖地なら地植えで多年草として育てることができ、冬場も葉が残った状態で越冬します。

葉の両側が鋭くススキのように手を切ることがあるため、パンパスグラスやその周辺作業には手袋を付けて行った方が良いです。

大株に育てたくないという場合は苗を不織布の鉢などに植えて、不織布の鉢ごと地植えにすることで生育速度を遅らせたり、株のサイズを若干小ぶりにすることができます。

パンパスグラスの植え替え

乾燥に強く、過湿を嫌うため頻繁な植え替えは必要ありませんが、プラスチック鉢の場合は地下茎が鉢を押し割ることもありますので、数年に1度は植え替えをしてください。

苗の植え替えは気温が高くなり始める5月あたりからの植え替えがお勧めです。温暖な地域では3~4月からの植え替えでも問題ありません。

9月~10月でも植え替えは可能です。ただ、根の生育が止まる時期が近いので、秋遅くの植え替えは避けた方が良いです。

一度地植えした場合は、株分けなどの作業がない限り基本的に管理は必要ありません。

パンパスグラスの用土の選び方

排水の良い用土がお勧めです。地植えの場合完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けてください。

パンパスグラスの水やり・肥料の与え方

パンパスグラスは乾燥に強く、庭植えの場合はほぼ天候任せで水やりの必要はありません。ただし植え替えた当初はたっぷりと水を与えてください。

肥料もそれほど必要としませんが、葉色が悪くなった場合は緩効性肥料などを与えてください。

パンパスグラスの剪定

おおむね剪定や刈り込みは必要ありませんが、下葉の枯れが目立つ場合などは切り取ってください。

また開花後の花穂も冬~春にかけて切り取りますが、茎が太いため剪定ばさみ等で切り取って下さい。

パンパスグラスの増やし方

パンパスグラスは株分けで増やすことができます。作業は2月~3月あたりの生育期の初期あたりが良です。

株が小ぶりな場合は株を掘りあげ、根を温存しつつ土を少し落とし、数株に分けることができます。

数年経った株であれば掘りあげることが難しいため、大きなスコップなどで株の内側に突き刺し、根と一緒に切り分けるように株分けするか、外側から一株ずつねと一緒に取り分けるように株分けしてください。

パンパスグラスの病害虫

比較的病害虫も少なく管理しやすい観葉植物ですが「バッタ」「ハマキムシ」などが発生することがあります。

ただ生育旺盛なためほぼ害虫の発生に気が付かないか、大発生まで至らないことがあります。

もし大発生するようであれば、植える環境や土を見直すと良いです。

また害虫が気になる場合は、市販のスプレータイプの薬剤で「花き」と該当の害虫が対象になっているものを使っていけば退治できます。

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