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チェッカーベリー(ゴールテリア)の基本情報
科名:ツツジ科 Ericaceae
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属名:シラタマノキ属(ゴールテリア属)
Gaultheria
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学名:Gaultheria procumbens
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和名:ヒメコウジ(姫柑子)
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別名:チェッカーベリー
ゴールテリア
オオミコウジ(大実柑子)
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英名:Checkerberry
Eastern teaberry
Boxberry
American wintergreen
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原産:北アメリカ北東地域
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高さ:10㎝~20㎝
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株幅:10㎝~40㎝
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耐暑性:やや弱い
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耐寒性:強い
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チェッカーベリー(ゴールテリア)の特徴
チェッカーベリーは冬に赤く色づく実を観賞するツツジ科シラタマノキ属(ゴールテリア属)の常緑小低木です。
流通名は英名の「Checkerberry」から「チェッカーベリー」として呼ばれることが多く、その他には属名の「Gaultheria」から「ゴールテリア」とも呼ばれます。
細い枝は木質化するため樹木にはなりますが草丈(樹高)はとても低く、地表は10㎝~40㎝くらいの匍匐型の茎が伸びて、高さは地表数十㎝くらいまでしか高くなりません。
北米北東部原産で夏の暑さや多湿が苦手ですが、夏場に風通しが良く日陰になる環境であれば夏越しでき、地下で細い根茎を伸ばしながら株が茂り、丈の低いこんもりとした樹形に育ちます。
基本種は1㎝前後ですが、1.5㎝くらいの大実種などもあり、主に実を観賞しますが寒さが当たることで葉も赤みが出始めます。
実付きのポット苗などが初冬あたりから店頭にならび、実は翌年3月あたりまで観賞できるため、クリスマスや正月の飾り以外にも冬~春までの寄せ植え花材として長く楽しむことができます。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の管理・置き場所
チェッカーベリーは、北アメリカ北東部の松と広葉樹の林やオークとヒースの混在する林のような環境で良く陽の入る明るく湿り気のある酸性土壌地域に自生しています。
自生地域が冷涼なため夏の直射日光や高温多湿が苦手ですが、夏場に木漏れ日が入る明るい日陰と風通しの良い環境になる場所に植え付けるか、鉢植えの場合は移動させます。
夏以外の時期は直射日光でも問題なく育ち、特に光量が少ない場所では開花・着果しにくくなるため、常緑樹の下などの年間通して暗い場所などは避けます。
土壌は弱酸性で保水性がある土質を好むため、鉢植えの場合は保水・排水のバランスの良い弱酸性の土で植え替え、地植えの場合ではアルカリ性の土壌(周囲にセメントの外壁があるなど)や乾きやすい土壌(真砂土や山砂など)などの場合は土質を作り変えてから植え付けます。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の年間管理表
チェッカーベリー(ゴールテリア)の植え替え
初冬あたりから実付きの苗が店頭に並ぶため、寄せ植えなどに植え替えるのは初冬~冬になりますが、生育のための植え替えなどは春または秋に行います。
鉢植えや寄せ植えに入っている株は、根鉢を抜き取り古い土を落としてから一~二回り大きな鉢に植え替えます。
このとき根茎が鉢内に広がりすぎている場合は、株が込み合わないように根茎を切り取って減らすか、株分けを行ってから植え替えます。
地植えにする場合は、夏に日陰になるような落葉樹の下などを選び、土質を整えてから定植します。
地植えの場合も根が伸びやすくなるように根鉢を取り出し土を軽く崩してから植え付けます。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の用土の選び方
鉢植えの場合は、赤玉土小粒:鹿沼土小粒:未調整ピートモス:バーミキュライト=4:3:2:1を混合した土に植え替えます。
市販のツツジ用の培養土を使うこともでき、その他にも酸性に調整されているブルーベリー用の培養土を代用することもできます。
庭や花壇に植える場合は、未調整ピートモス、完熟牛糞堆肥(または馬糞堆肥)を2~3割と完熟有機肥料を混ぜて植え付けます。
なおピートモスは水を吸い込みにくいため、水を溜めたバケツなどに入れて水を吸わせたものを土に混ぜた方が良いです。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の水やり
土が乾くことを嫌うため、一年を通して土の表面が乾く場合はたっぷりと水を与えます。
特に土の材料にピートモスが入っている場合は、一度乾くと給水しにくくなるため乾ききらないように水を与えます。
もし鉢植えで土が乾いて水を吸い込まなくなった場合は、溜めた水の中で気泡が出なくなるまで沈めて、土内に強制的に水が入るようにします。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の肥料の与え方
春(4月~5月)に緩効性の化成肥料を置き肥として月に1回の頻度で与えるか、薄めた液体肥料を週に1回に頻度で与えると花付き・実付きが良くなります。
また気温が下がり始める秋(10月~11月上旬)にも緩効性の化成肥料を1回施します。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の剪定
特別な剪定などはありませんが、株が茂りすぎた場合は古い枝を適宜切り取って間引きます。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の増やし方
チェッカーベリーは「株分け」「挿し木」で増やすことができます。
株分け
3月~4月の植え替えのタイミングで株が茂りすぎている場合は株分けを行います。
株分は地際から幾本か枝が出ているような株で行い、1枝しかない株では行えません。
鉢から根鉢を取り出し、分けた株にそれぞれ幾本かずつ枝が残るように大き目のナイフやハサミなどで根鉢を分割して株分けします。
分割した株は植え替えに使う用土と同じもので新しい鉢へ植え替えます。
挿し木
時期は6月あたりに行います。その年に伸びた枝(新梢)で、適度に充実して固くなり、かつ木質化しないくらいの枝を使います。
数節分の葉がついた枝を切り取り、挿し穂を数時間水につけて給水させます。
挿し穂下側の葉1~2枚を取り除き、湿らせた鹿沼土小粒や未調整ピートモスに挿します。
発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。ビニールなどで覆い保湿しつつ、日陰で水を与えながら管理します。
チェッカーベリー(ゴールテリア)の病害虫
チェッカーベリーは大きな被害がでるほどの病害虫はありません。