Contents
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの基本情報
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの特徴
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの管理と置き場所
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの年間管理表
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの植え替え
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの用土の選び方
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの水やり
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの肥料の与え方
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの手入れ
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの増やし方
- ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの病害虫
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの基本情報
科名:キジカクシ科 Asparagaceae
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属名:イトラン(ユッカ)属 Yucca
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学名:Yucca gloriosa
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和名:アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)
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別名:ユッカ・グロリオサ
ユッカ・グロリオーサ
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英名:Adam’s needle
Glorious yucca
Spanish-dagger
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原産:米国南東部
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高さ:~2.5m
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耐暑性:強い
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耐寒性:やや強い
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ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの特徴
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)は硬めの濃緑の葉を茂らせながら幹立ちに育ち、ある程度の耐寒性があるため明治期に渡来してから庭園樹として使われることが多いユッカの一種です。
和名は「アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)」で、ユッカ・グロリオサの変種の一つである「キミガヨラン(君が代蘭=Yucca gloriosa var. tristis)」より葉が厚めなのでこの名が付いています。
株の高さは約2.5mくらいまでで、地下で太い根茎を伸ばして株立ちの姿に育ち、開花時は1~2mくらいの花茎を立ち上げクリームホワイトの花を鈴なりに咲かせます。
アメリカ合衆国南東部の亜熱帯地域原産で、バリアー島を含む南東部海岸沿いの砂丘に自生ウチワサボテン類、センジュラン(ユッカ・アロイフォリア=Yucca aloifolia)、キミガヨラン等とともに自生しています。
亜熱帯原産のためユッカの中では耐寒性が高い種ではないですが、関東以南の平地であれば問題なく屋外植栽できます。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの管理と置き場所
ユッカ・グロリオサは庭園樹として植栽されることが多く、直射日光下であれば管理も極めて簡単な屋外観葉植物です。
特に積雪しにくい地域(または積雪期間が短い地域)であれば地植えでき、排水の良い環境を整えれば良く育ちます。
関東よりも北の地域や山地など冷え込む地域では鉢栽培で育てた方が良く、晩秋あたりから雪・霜の当たらない場所に移動させます。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの年間管理表
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの植え替え
ユッカ・グロリオサの植え替えまたは定植は、気温が高くなり始める5月(温暖な地域では3~4月から)からの植え替えが良く、5月~9月あたりに行います。
10月以降でも植え替えは可能ですが、生育が止まる季節が近いので、翌年5月あたりまで待って植え替えるか、鉢が割れそうなくらいの緊急性があるなら冬場に根腐れし難いように一回り大きい鉢(大きすぎない鉢)で植え替えすると良いです。
地植えの場合は、排水性の良い土を好むため土質に応じて改良を行います。
特に粘土質の場合では、根回りの大きさの2~3倍の広さに穴を掘り、掘り返した土に対して山砂・軽石小粒・鹿沼土小粒をそれぞれ2~3割ずつ混ぜて植え付けます。
また植える場所をレイズドベッドのように一段盛り上げて排水の良い状態にするとより良いです。
鉢植えの場合は、成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、随時植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。
土の乾きに強く頻繁な植え替えは必要ありませんが、太い根茎が鉢を押し割ることがあるため数年に1度は土を入れ替えるために植え替えた方が良いです。
また鉢を選ぶ際は、太い根茎が引っかかって鉢から抜けなくなることがあるため、上部が窄まっている壺型の鉢や内側に出っ張りがある鉢などは避けた方が良いです。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの用土の選び方
鉢植えでの理想的な土質としては、硬質赤玉土小粒:軽石小粒:鹿沼土小粒:ヤシ繊維=4:2:2:2の土での植え替えが良いです。
ヤシ繊維はベラボンようなアクの少ないものを使い、赤玉土は茨城用土などの潰れにくい硬質タイプを使います。
ただ比較的性質が強いため、良く発根している株ならば赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土でも十分育ちます。
また市販の観葉植物用の土に軽石などを3割程度混ぜて排水を良くした用土でも植え替えできます。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの水やり
ユッカ・グロリオサは比較的乾燥に強いですが、タンクが形成されていない状態で極度に乾くと根や株を傷めることになるので、土の状態を確認しつつ乾いたら適宜水やりを行います。
タンクが形成され幹が立ち上がるくらいに生育した株は乾きに極めて強くなります。
地植え
ほぼ天候任せで水やりの必要はありません。
鉢植え
夏期や気温が高い時期ははかなり水を必要としますし、生育も早くなります。
夏期は鉢土の表面が乾いたら鉢下から水がでるくらいたっぷりと与えます。
一方で春・秋は鉢土の表面が乾いて数日待ってから水を与えるくらいで良いです。冬場は月に一度ほどの水やりくらいで十分です。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの肥料の与え方
肥料やりは5月~9月あたりまで緩効性の置き肥を鉢土の上に与えるか、液体肥料を水やりの際に与えます。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの手入れ
手入れなどの作業はほぼありませんが、枯れて垂れている葉があれば切り取ったり、幹を目立たせたい場合は幹の上部を残して葉や枯葉を切り落とします。
ただし緑の葉は切り落とし過ぎると生育に影響を与えるため、株が小ぶりな場合や生育を早めたい場合は生きている葉は切り落とさないようにします。
なお作業の際は、葉の先端がとがっていて葉の縁に微細な鋸歯があるため手袋を着用した方が良いです。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの増やし方
ユッカ・グロリオサは「株分け」「種まき」で増やします。
株分け
ユッカ・グロリオサは親株から根茎が伸びて周囲に子株が育つため、根茎と一緒に子株を切り離すことで株分けできます。
株分け時期は気温が高くなり始める5月(温暖な地域では3~4月から)からの植え替えが良く、5月~9月あたりに行います。
鉢の場合は根鉢を取り出して根茎ごと子株を切り取り、地植えの場合は親株と子株の間にスコップを挿しこみ掘り上げます。
根茎部も幹と同じく太く貯水できるような作りのため、切り取った後は切り口を半日陰で乾かしてから子株を植えなおします。
なお地際で茎を切り取って、切り口を乾かし、挿し木のように土に挿して増やすこともできます。
種まき
種まきの場合は、販売されている種を取り寄せて種まきをします。
種まきは気温が高い5月~9月が良いです。ポットなどに排水の良い培養土を入れ、種をまき種が隠れるくらいに覆土します。
水を与え、発芽までは直射日光のあたらない明るい日陰に置きます。発芽は品種にもよりますが1~2週間くらいで発芽します。
ユッカ・グロリオサ(Yucca gloriosa)/アツバキミガヨランの病害虫
比較的病害虫も少なく管理しやすい観葉植物ですが「カイガラムシ」が発生することがあります。
害虫
「カイガラムシ」
葉裏や葉の付け根等に発生することがあり、陽当たり・風通しの悪い環境や過湿・極度の乾燥など植物が弱る環境下で発生しやすくなります。
治療方法
カイガラムシが発生した場合は、市販の薬剤またはスプレー剤で「観葉植物」と「カイガラムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。