サンスベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の育て方

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の基本情報

科名:キジカクシ科 Asparagaceae
————————
属名:リュウケツジュ属(ドラセナ属)
   Dracaena
————————
学名:Dracaena hanningtonii ‘Samurai Dwalf’
————————
異名(Synonym):Sansevieria ehrenbergii ‘Samurai Dwalf’
————————
流通名:サンセベリア「サムライドワーフ」
————————
原産:アフリカ北東部~アラビア半島
Dracaena hanningtonii の自生地域)
————————
高さ:15㎝~20㎝
————————
耐暑性:強い
————————
耐寒性:やや弱い
————————

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の特徴

サンセベリア「サムライドワーフ」はキジカクシ科ドラセナ属のドラセナ・ハニントニー(サンセベリア・エーレンベルギー)の園芸品種で、濃緑で肉厚な葉とコンパクトな株姿のサンセベリア(多肉ドラセナ)です。

置き場所に広さを必要としないコンパクトさに加え、生育速度も遅いため、長く株姿を維持できインテリアグリーンとしての魅力も高い品種です。

生育が進むと葉は旋回しながら展開し、葉長は子株の頃と比較して2倍程度に大きくなることがありますが、ドラセナ・ハニントニーのように長く育つことはなく株の丈が高く育ちます。

※なおドラセナ・マッソニアナはサンセベリアに分類されていましたが、分子系統学研究から他のサンセベリアとともにドラセナ属に編入されています。

本サイトの学名などは「Kew science」の「World Chechlist of Selected Plant Families(WCSP)」を参考にしています。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の管理と置き場所

サンセベリア「サムライドワーフ」(ドラセナ「サムライドワーフ」)は、サンセベリアの仲間の中では比較的室内の明るさでも管理できる品種ですが、葉幅広く締まった株に育てるためには十分明るい窓辺または屋外の明るさが必要です。

寒さは他の多肉質ドラセナ(旧サンセベリアの仲間)や多肉植物などの中では比較的強い方ですが、極度の寒さは枯死する場合があります。

寒冷地や温暖地でも冷え込む地域は、窓辺周辺でも冷え込みやすいガラス間近から離した場所に移動します。

春・秋

室内で管理する場合は南側の窓辺などの日差しが入る場所に置きます。また屋外管理する場合は、直射日光が当たる場所に置きます。

室内管理する場合で、室内に日差しが入る場所は葉焼けすることがあるのでレースのカーテン越しで光が当たるようにします。

なお夏でも朝日であれば直射光でも葉焼けしないので、東側の窓辺の場合はレースのカーテンはない方が良いです。

屋外管理する場合は、直射日光が当たらない樹下や屋根下などに置いて日差しを避けるか、寒冷紗などで遮光します。

室内管理の場合は秋の置き場所と同じ明るい場所で育て続けます。

屋外管理の場合は、夜間の最低気温が10℃を切る前に室内に取り込み、南側の窓辺など日差しが入る場所に置いて管理します。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の年間管理表
 
サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の植え替え

サンセベリアの仲間(多肉質ドラセナ)は株元から地下または匍匐するように根茎を伸ばし新しい芽を出し株が茂っていきます。子株が増えて鉢が手狭になった場合に植え替えを行います。

またプラスチックの鉢では根茎が鉢を押し割ったり、突き破ることがあるので、その場合にも適宜植え替えを行います。

植え替え時期は5月~8月の気温が高い時期に行います。

9月以降に植え替える場合は冬までに根を張りきることができず根腐れにつながりやすいので、極力小さめの鉢に植え替えるか、次年の5月まで待って植え替えます。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の用土の選び方

市販の多肉植物の培養土かサンセベリア用の培養土で植え替えできます。

特に冬期の土の多湿を嫌うため、塊根植物などにも使えるような排水の良い用土が良く、ブレンドする場合は硬質赤玉土小粒:軽石小粒:鹿沼土小粒:ヤシ繊維=4:2:2:2の土に植え替えもできます。

観葉植物の土に軽石や鹿沼土を混ぜて排水性を高めて植え替えることもでき、観葉の土:軽石:鹿沼土=6:2:2で配合します。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の水やり

サンセベリア「サムライドワーフ」(ドラセナ「サムライドワーフ」)は他のサンセベリア(多肉ドラセナ)と同じく夏型の多肉植物と同じ水やりで管理します。

冬期は室内の寒さにもよりますが、寒い場合は断水して全く水を与えません。

一方で比較的長い時間暖房している場合は葉と土表面が湿る程度に霧吹きを行い乾燥対策をします。

また床暖房など昼夜問わず低温の場合は、年間通して一定の水やりを行います。

室温が高まる4月あたりから徐々に水やりを開始しますが、4月上旬~中旬にかけては霧吹きで軽く土を湿らせる程度に水を与えます。これは冬期断水している場合は水を吸うべき細根は枯れているためです。

5月以降屋外に出す場合は、一般的な花や観葉植物と同じ水やりとなり、鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えてください。

室内に置く場合は、屋外ほど乾く速度が速くないため、鉢土の表面が乾いてから5日~2週間後あたりで水を与えるか、鉢の重さが軽くなったのを目安に水を与えてください。

特に家屋の気密性とエアコンの機能が高まり、夏場の室温が低い場合があるため、季節を目安に水やりの回数を変えるのではなく、あくまで土の乾き具合に応じて水を与えてください。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の肥料の与え方

肥料は生育期間中の5月~9月までの期間で与えます。

屋外に置いている場合は緩効性の置き肥を2か月に一度と液体肥料を月に1~2度与えます。

屋内の場合は成長速度も遅いため、2~3ヵ月に一度緩効性の置き肥を与えるか月に1回液体肥料を与えます。

肥料を与える量はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いです。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の剪定/刈り込み

サンセベリア「サムライドワーフ」(ドラセナ「サムライドワーフ」)は剪定や刈り込みは必要ありませんが、古い葉が枯れた際には取り除きます。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の増やし方

サンセベリア「サムライドワーフ」(ドラセナ「サムライドワーフ」)は「株分け」「葉挿し」で増やします。

株分け

株分けは5月~8月あたりに行います。9月以降も株分け可能ですが、冬までの期間が短くなり発根などに不利なため、なるべく生育期間初期に行うことがお勧めです。

まず鉢から株を抜き取り土を崩します。親株の付け根から根茎が伸びて子株が出ているので、根茎ごとに切り分けて植え替えします。

切り分け後、切り口に殺菌剤をまぶして乾いた土に植え替えて5日~1週間後から水を与えるか、切り分けた株の切り口を日陰で4~5日ほど乾かしてから植え替え・水やりを行います。

葉挿し

葉挿しを行う場合は葉一枚ごとを親株から折り取って行います。葉挿しの適期も株分けと同じく5月~8月です。

ドラセナ「ローレンチー」(サンセベリア・ローレンチー)のような葉が薄い品種と違い、葉を寸断すると切り口が大きくなるため一枚単位で葉挿しします。

折り取った葉の切り口を日陰で4日~5日ほど乾かし、サンセベリア用の土などに挿し葉の2/3~半分ほど挿します。水を与えて日陰に置き2~3ヵ月で発根します。

サンセベリア「サムライドワーフ」/ドラセナ「サムライドワーフ」の病害虫

比較的病害虫も少なく管理しやすい観葉植物ですが「カイガラムシ」が発生することがあります。

害虫

「カイガラムシ」
葉や葉の基部などに発生しやすく、風通しや陽当たりが悪い場合に発生しやすくなります。

幼虫は足があって移動しますが、親虫は足が退化し葉に固着して吸汁しながら産卵して増えていきます。

大発生すると葉色が著しく悪くなり、吸汁害虫のためすす病などを併発することがあります。

退治・治療方法

「カイガラムシ」は大まかな親虫を布などで拭きとり、市販の薬剤またはスプレー剤で「観葉植物」と「カイガラムシ」が対象になっているものを使っていけば退治できます。

またアセフェートやクロアチニジンの粒剤を定期的に鉢にばら撒いて予防ができます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする