ジャノヒゲ ’玉竜’( リュウノヒゲ ’玉竜’)の育て方

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の基本情報

科名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)
   Asparagaceae
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属名:ジャノヒゲ属 Ophiopogon
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学名:Ophiopogon japonicus ‘Tamaryu’(’Gyokuryu’)
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和名:[蛇の髭 ’玉竜’]
   ジャノヒゲ ’タマリュウ’(’ギョクリュウ’)
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別名:リュウノヒゲ ’タマリュウ’(’ギョクリュウ’)
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英名:Dwarf lilyturf
   Mondograss
   Fountainplant
   Monkeygrass
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原産:日本~東アジア
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高さ:10㎝~15㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:強い
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ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の特徴

「ジャノヒゲ(蛇の髭)」 はキジカクシ科ジャノヒゲ属の常緑多年草で、別名の「リュウノヒゲ(竜の髭)」の名が通称として良く知られています。

「玉竜」はジャノヒゲの品種の一つで、「タマリュウ」「ギョクリュウ」と呼ばれ、その他にも「チャボリュウノヒゲ」という別名もあります。

「玉竜」は基本種よりややコンパクトな草姿で密に茂り、庭園の植栽やグランドカバーなどに利用され、秋には基本種のジャノヒゲと同じくコバルトブルーの実を付けます。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の管理・置き場所

基本種のジャノヒゲは自生環境では山野の木の下・林縁・野原などに自生していて、ジャノヒゲ ’玉竜’ も日向~明るい日陰で腐植質に富んだ保水・排水のバランスの良い土壌を好みます。

地表または土内に匍匐茎を伸ばして株が茂り、環境があっていればほぼ管理の必要なく大きな群生株へ育ちます。

ジャノヒゲの日本での自生地は北海道から九州まで分布しているため、日本の多くの地域で地植えまたは通年屋外管理で育てることができます。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の年間管理表
 
ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の植え替え

ジャノヒゲ ’玉竜’ の植え替え・植え付けは酷暑期と厳寒期を除いた時期であれば問題なく行えますが、春(4月~6月)または秋(9月~10月)がより根付きやすく理想的です。

地植えにする場合は、掘り返した土に対して完熟堆肥や腐葉土を2~3割と完熟肥料を混ぜて植え付けます。

極度に乾きやすい土質では生育が悪化するので、真砂土や山砂などの場合は堆肥類以外に赤玉土や黒土などを混ぜて保水性を高めてから植え付けます

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の用土の選び方

庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。

もし真砂土や山砂のような固く乾きやすい土壌の場合は、堆肥類を混ぜる前に掘り返した土の半量~3割程度の赤玉土と黒土を混ぜ保水性を高めます。

鉢植えの場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3を混合した土に植え替えます。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の水やり

庭植えの場合は、概ね天候に任せた水やりとなりますが、植えた時期から一年間は土の状態を見つつ水を与えます。

特に植え替えた直後にたっぷり水を与え、一年目の夏だけは雨が降らない日が続くようであれば夕方にたっぷりと水を与えて下さい。9月末から10月以降で気温が下がり始めたら、おおむね雨まかせでも大丈夫です。

鉢植えの場合は、年間を通して鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

特に水切れを嫌うため、夏場は土が乾ききらないようにたっぷりと与えます。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の肥料の与え方

元肥は土質改良のための堆肥類とともに完熟の有機肥料を株回りに混ぜ込んでから植え付けます。

以降地植えの場合はほぼ追肥は必要ありませんが、鉢植えの場合は肥料切れすることがあるので春・秋にそれぞれ緩効性の化成肥料を与えます。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の手入れ

ジャノヒゲは比較的手入れは必要ない植物ですが、枯葉が株内にとどまるので、枯葉が目立つようならば適宜取り除きます。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の増やし方

ジャノヒゲ ’玉竜’ は「株分け」で増やすことができます。

株分け

株が茂りすぎている場合は春(3月~4月)・秋(9月~10月)に株分けを行います。

株分けする場合は、1株ずつでは生育に時間がかかるので数株以上で取り分けて移植または植え替えします。

ジャノヒゲ ’玉竜’(リュウノヒゲ ’玉竜’)の病害虫

比較的病害虫に強いですが、害虫として「ヒョウタンゾウムシ」などが発生することがあります。

害虫

「ヒョウタンゾウムシ」
1㎝弱の害虫で、葉を丸く食害します。大発生すると食害痕が多くなり葉がボロボロの状態になるので、食害が出始めたら早めに消毒して退治します。

退治・治療

ヒョウタンゾウムシは1㎝弱と小型の害虫で、密に茂った葉の中から見つけ出して捕殺するのは大変なので、アセフェートやクロアチニジンを含む粒剤のような浸透移行性薬剤を株の周囲に撒くことで予防や退治がしやすくなります。

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