アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の育て方

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の基本情報

科名:スイカズラ科 Caprifoliaceae
  (またはリンネソウ科)
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属名:ツクバネウツギ属 Abelia
  (または リンネソウ属 Linnaea
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学名:Abelia × grandiflora ‘Kaleidoscope’
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異名(synonym):Linnaea × grandiflora Kaleidoscope
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流通名:アベリア「カレイドスコープ」
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原産:(園芸品種)
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開花時期:5月~10月
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高さ:80㎝~2m
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耐暑性:強い
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耐寒性:強い
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アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の特徴

アベリア「カレイドスコープ」(リンナエア「カレイドスコープ」)は、斑入アベリアの園芸品種の一つで、季節ごとに葉色の雰囲気が変化が楽しめる常緑低木です。

春先は黄色の斑が入る黄緑色の葉色で、夏には葉色が全体的に濃く変化して、秋には葉色に赤みがかります。

開花は開花は他の品種と同じく5月~10月にかけて断続的に香りの良い釣鐘状の花を咲かせ、蕾のときは薄く紅色を帯びていて、花が開くと白へと変わります。

「カレイドスコープ」は特にコンパクトな株姿が特徴的で、剪定による樹形・樹高のコントロールのしやすさと、耐暑・耐寒性の高さもあり管理の容易な常緑低木です。

ボーダーや生垣のような単植の演出以外に、葉色の鮮やかさを活かして花壇のカラーリーフとしての楽しみ方もあります。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の管理と置き場所

アベリア「カレイドスコープ」は陽当たりと排水性の良い場所で育てます。

やや日陰の場所でも十分生育はしますが、極度の日陰では花が咲かなくなったり、斑入り品種では葉色が鮮やかさが失われることがあります。

品種により樹高に若干の違いがあるため、植栽の場所や目的に応じた品種選びを行うと良いです。

開花は6月~10月(地域によって5月~11月)にかけて断続的にさかせます。

開花後は種が付かないため生育速度が落ちることなく、花が終わるとともに新しい枝が伸びて花後の枝を覆っていきます。

暑さや寒さに強いですが、冬の寒風で葉が傷むこともあるため冬期の乾燥しやすい地域は防寒が必要になる場合があります。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の年間管理表

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の植え替え

植え替えは3月中旬~5月、または9月中旬~10月中旬に行います。

露地植えの場合は、株の根回りの大きさにより掘る深さや大きさが変わります。

およその目安で、根回りの大きさの2~3倍の広さに穴を掘り、掘り返した土に対して完熟堆肥を2~3割と完熟肥料を混ぜて植え付けます。

鉢植えの場合は、成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、適宜植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。

また植え替え時の鉢の大きさは1回り~2回りまでにします。大きすぎる鉢を選んだ場合、生育が良くなる一方で翌年の花付きが悪くなることがあります。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の用土の選び方

保水・排水の良い用土で植え替えます。

赤玉土小粒:鹿沼土小粒:腐葉土=1:1:1を混合した土に植え替えます。

市販の花や野菜用の培養土で育たないわけではないですが、植え付け初期は土の過湿ぎみになるため根腐れを起こすことがありますので避けた方が良いです。

庭や花壇に植える場合は、植えこむ周囲の土量に対して完熟堆肥を2~3割と完熟肥料を混ぜて植え付けます。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の水やり

アベリア「カレイドスコープ」は一般的な花苗や樹木の水の与え方に準じます。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、梅雨前までは晴天が続く場合のみ水を与えて下さい。

一度根を張ると夏までは水やりをしなくても元気に育ちます。一方で夏場は晴天の日の夕方あたりにたっぷりと水を与えてます。

二年目以降は夏で晴天が続くような場合を除けば、基本的に天候任せで大丈夫です。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の肥料の与え方

植えるときに完熟有機肥料と完熟堆肥を元肥として根回りに与えます。

もし完熟まで至っていない(発酵や未発酵の)有機肥料や堆肥の場合は、根や根鉢に直接当たらないように混ぜます。

その後2月末~3月あたりに、芽の成長を促すため有機肥料を株元を避つつ株回りに与えます。10月まで開花期が続くので9月上旬~中旬にもう一度追肥を与えます。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の剪定・刈り込み

アベリア「カレイドスコープ」の剪定は4月~8月の期間であれはいつ剪定しても大丈夫です。秋以降の剪定の場合は成長が遅くなるため、剪定後の姿から更新されないため避けた方が良いです。

アベリア類は剪定により樹形を整えやすく、ボーダーガーデン、生垣、庭木と様々な演出に使えます。剪定を抑えて自然樹形で演出することもできますし、強剪定を繰り返すことで生垣のような既定の樹形を維持することもできます。

強剪定で樹形を維持する場合は、春以降に上方へ湾曲しながら成長する太めの徒長枝を剪定することで維持しやすくなります。

その他の細い枝は樹形を見つつ全体を刈り込むことで樹形は維持できます。生垣のような樹形の場合は、年に数回の剪定を行った方が樹形を綺麗に保ちやすくなります。

自然樹形の場合は、樹形が不自然にならないよう必要最低限で剪定します。ただし大きな株にしたくない場合は、適宜根際から太い枝を間引きして樹高をコントロールします。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の増やし方

アベリア「カレイドスコープ」は挿し木で増やせます。

挿し木

時期は6~7月または9月あたりが良いです。

硬く充実した枝を選び10㎝前後で切り挿し穂にします。土に挿す下半分の葉を落とします。

水につけて挿し穂に十分給水させて、湿らせた赤玉土の小粒や鹿沼土の小粒など清潔な土に挿します。挿し穂に発根剤を使うことで発根率が上がります。

日陰に置き、乾くならば水を与えて管理します。新芽が出始めたら発根したと考えられますので、根を傷めないよう土ごと苗を取り出し、植え替えします。

アベリア「カレイドスコープ」/リンナエア「カレイドスコープ」の病害虫

病害虫に強い樹木ですが「カイガラムシ」が発生することがあります。

害虫

「カイガラムシ」は殻を被った害虫が枝などに発生します。被害が酷くなると葉が黒く汚れる「すす病」を併発することがあるため注意が必要です。

退治・治療方法

親虫は殻があるため退治に時間がかかるので、鉢植えならば消毒の前に柔らかい布や使い古しの歯ブラシなどで親虫をある程度取り除いてから薬剤をかけます。

生垣などの場合は手作業で取り除くには株が大きいため、消毒薬を満遍なく噴霧することで退治した方が良いです。

また極度の日陰や風通しが悪い場所で大発生しやすいため、剪定などで発生しにくい環境作りも大事です。

消毒が必要な場合は「樹木」と対象害虫に「カイガラムシ」が記載されているものを使えば退治できます。

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