バジル/バジリコの育て方

基本情報

科名:シソ科 Lamiaceae
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属名:メボウキ(オキマム)属 Ocimum
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学名: Ocimum basilicum
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別名: バジリコ( basilico/イタリア語)
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原産:熱帯アジア
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高さ:30~50㎝
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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バジル(basil/英語)やバジリコ( basilico/イタリア語)、トップ画像の種類はスイートバジルという呼び名もあります。馴染みのあるスイートバジルの他にも別種ですがホーリーバジルやレモンバジルなどもあり、黒葉(紫葉)で葉色の美しいものもあります。

年間管理表
育て方/置き場所

バジルは陽当たりを好む植物なので、基本的には屋外で良く陽の当たる場所であれば問題なく育ちます。

庭・ベランダなどがなくキッチンハーブとして育てたいという方は室内植物用の育成ライトを使うことで育てることが可能です。その場合はバジルの葉に埃が溜まらないような簡単なカバーをすると良いかもしれません。また室内育成用の設備もありますので野菜・ハーブを室内で育てることに興味がある方は参考にすると良いかもしれません。

熱帯性のハーブなので屋外管理では1年草として管理します。気温が20℃を超える4~5月あたりから種まきで育てていくか、5~7月あたりに販売されている苗を購入して育てます。

寒くなり始める11月~12月で寒さで傷みはじめますので、収穫は10~11月あたりまでとなります。

収穫後に使いきれない場合などは乾燥バジルとして保存できるようにすると冬場にも使うことができ便利です。

植え替え

苗を2回りくらい大きな鉢、またはプランターに植え替えます。なおバジルの根張りはかなり良く、根詰まりも早いです。鉢植えの場合は成長が遅くなったり、葉の色が悪くなった場合には根詰まりを考えて植え替えしたほうが良いです。

用土の選び方

鉢植えの場合は市販の花と野菜の土、またはハーブの土で植え替えできます。

庭や花壇に植える場合は完熟の牛糞や馬糞堆肥と肥料を周囲に混ぜ込み植えてください。何も混ぜずに固い土の場合でもバジルの生命力は強いので枯れにくいですが、生育速度が極めて遅くなりあまり収穫が期待できなくなります。

土に空気が入り、柔らかくなるだけでも育ち方はかなり良くなります。

水やり・肥料の与え方

バジルは生育が早い植物なので、生育期間中は水も肥料も必要です。

鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えてください。バジルがかなり茂ってくる7~9月では土が乾く頻度がかなり早いので水枯れしないように気を付けてください。

庭植えの場合は植えた当初はおおむね雨まかせでも大丈夫ですが、夏場は夕方あたりにたっぷりと水を与えてください。

肥料は置き肥・液肥を与えていきます。与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、鉢植えならば置き肥なら月に1度は与えた方が良いと思います。

なお食べることが目的なので、気になる方は有機肥料タイプのもので与えていくこともお勧めです。

ピンチ/剪定/収穫

まずバジルを植え付け後に先端を切ります。この先端を切る作業のことをピンチと言います。(ピンチ後の葉も料理に使ってください)

バジルは1回のピンチで枝が2本増えます。ピンチの回数分枝数が増えるので、時々ピンチをしていくことで収穫も多くなります。

バジルの収穫は葉を1枚ずつ収穫しても構いませんし、ばっさりと剪定して収穫することもできます。ただどちらの場合でも葉を株に残して、株の負担にならないような収穫にしてください。

花が咲き始めた場合は種をとるなどの目的がない場合は花穂を切って新しい枝を出すようにしてください。

増やし方

種まきで増やしていきます。市販の種まき用土に種を撒き、間引きをしつつ本葉が2~3枚になったら培養土や庭に植えなおします。また発芽能力が高いので培養土に直接まいても大丈夫です。

庭に直接種を撒いたり、庭の土を鉢に入れて種を撒くことは避けた方が良いです。絶対とは言えませんが、雑草の種と一緒に発芽し苦労する羽目になるかもしれません。

種は市販のものを購入するほうが手っ取り早くお勧めですが、自宅で種を採取したい方は7~8月に開花したものに種を付けさせ、秋に種を収穫後、翌年の5月あたりに種まきをすることもできます。

病害虫

バジルの病害虫は「ハモグリバエ(エカキムシ)」「ベニフキノメイガ」「ヨトウムシ」「アブラムシ」「ハダニ」です。

鉢で育てている方は「ネキリムシ(コガネムシの幼虫)」が鉢の土で発生することがあります。

なお「ハダニ」は通常屋外では大発生はしにくいですが、雨が降らない日が続いたり、屋根下で育てていたり、屋内で育てている場合などで発生しやすくなります。

食べるものなので消毒はしたくないでしょうから、防虫ネットで予防するか捕殺または傷んだ葉と一緒に除去することになります。

もし消毒が可能であれば市販のスプレータイプの薬剤で「野菜類」と該当害虫が対象になっているものを使っていけば退治できます。

なお市販薬品のスプレーでも天然成分を主体としたものもありますので、防虫ネットや捕殺は面倒だけど、化学薬品は嫌だという方は天然成分の薬剤を使うのも良いかもしれません。

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