「フラの花100 ハワイで出会う祈りの植物」 平凡社

ハイビスカスを育てたことがある方は気づくと思うのですが、ハイビスカス白花だの黄花だのって・・・夏・・・咲かない・・・

って思ったことがないですか?

実は白花、黄花などはハワイアン系という系統で暑さ寒さが苦手です。そう暑さは苦手なんです。

そんなことからハワイの花ってあまり知らないなぁ、と気づいて読んだのが、

平凡社出版の

フラの花100 ハワイで出会う祈りの植物

平凡社(出版)

近藤純夫(著)

 ハワイで思いつく植物、何がありますか?

ハイビスカス、プルメリア、コーヒー・・・ハワイに詳しい方ならもっと答えることができるでしょうが、当初の私はこの程度でした。

プルメリアやコーヒーはハワイに導入された植物ですが、思いつくくらいですから、ハワイの経済にとって重要になってますよね。

この「フラの花100」ではハワイ固有種からハイビスカスやコーヒーも含めて100種類の植物が写真と現地での名前ともに説明されています。

 フラという文化

ハワイそのものと縁があるかというと、それほどの縁はないのですが、植物を通した場合は、上記のハイビスカス、プルメリア、ブロメリアなど結構な縁を感じます。

そこで「フラって何?」という疑問がでます。

ダンスというくらいしか知識はありません。

この「フラの花100」はフラを通して植物について解説があるようなので、フラをある程度知っておかないと面白くないのかもしれないと思って・・・

調べました。

フラはただの踊りではなく、宗教儀式で文化なのだそうです。人の魂は森羅万象に宿り子孫を見守るという思想から、自然を敬う文化が育まれたようです。アニミズムというものでしょうか、日本人としては共感できる文化だと思いました。

森羅万象・・・雲や川や鳥や魚、そして植物なんですね。

 フラと植物

この「フラの花100」のまえがきを抜粋すると、

“ 観賞や知的好奇心の対象というより、人々の暮らしを支えたのが植物だったからだ。植物とは漁やカヌーの素材であり、日々の糧であり、治療薬や家財、楽器の材料にほかならなかった。”

人々の生活は植物で支えられながらフラという文化が育まれた、ゆえにフラと植物は深い関係性があるのでしょうね。

最初はハワイの固有種を載せているのかと思っていましたが、上記のような導入された植物も含めて、人との関わり合いという解説がなされています。

ハワイの花のことがわかるちょっとした図鑑のような感じですが、各植物のハワイにおけるストーリーなども解説があり、読み物としても面白いです。

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