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プリムラ・オブコニカの基本情報
科名:サクラソウ科 Primulaceae
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属名:サクラソウ属(プリムラ属)
Primula
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学名:Primula obconica
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和名:トキワザクラ(常盤桜)
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別名:プリムラ・オブコニカ
シキザキサクラ(四季咲き桜草)
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英名:German primrose
Poison primrose
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原産:中国
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開花時期:12月~4月
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高さ:20㎝~30㎝
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耐暑性:弱い
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耐寒性:弱い
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プリムラ・オブコニカの特徴
プリムラ・オブコニカは中国湖北省などに自生するサクラソウ科サクラソウ属(プリムラ属)の一種で、冬~春にかけて2㎝前後のやや大き目の花を咲かせます。
野生種はラベンダー系の花色が主ですが、赤・ピンク・薄紫・紫・白・複色など様々な花色の園芸品種があり、花の大きさも加わって華やかな印象があるサクラソウの仲間です。
本来プリムラ・オブコニカにはプリミンというアルカロイドが多く、葉や花茎表面などに生える短い白毛から分泌されるため体質によって被れることがあります。
近年流通する品種はプリミンフリーの「タッチミー(’Touch Me’)」などが多くなってはいるものの、品種不明の株や肌が弱い場合は注意が必要です。
プリムラ・オブコニカの管理と置き場所
プリムラ・オブコニカは本来常緑多年草ですが、夏の暑さを嫌うため一年草として育てることが多く、また寒さも苦手なので主に鉢栽培します。
開花株が冬~春にかけて店頭に並ぶため屋外栽培したくなるものの、5℃を下回る気温では花や葉が傷んだり枯死することがあるため、入手後は室内栽培します。
年間通して木漏れ日が落ちるような明るい日陰を好みますが、日差しが弱まる晩秋~早春までは直射日光下や窓越し日差しで育てた方が徒長を防ぎ花付きが良くなります。
また室内のような風通しが悪くなる環境では、葉や花などが水で濡れても乾き難いため灰色かび病が発生しやすくなります。
水やりの際は株が水で濡れないようにシャワーのような与え方を避けて、水差しなどで鉢土に水を与えるようにします。
プリムラ・オブコニカの年間管理表
プリムラ・オブコニカの選び方
プリムラ・オブコニカはプリミンが多い品種もあるので、肌が弱い場合は入手時に「プリミンフリー」「被れにくい」などの表記がある品種を選ぶと良いです。
プリムラ・オブコニカの葉色は緑~ライムグリーンで他の植物より葉色が薄いですが、ライムグリーンより葉色が薄い株や黄化している葉が多い株は避けて、極力葉色が濃い苗を選んだ方が良いです。
また冬場~早春にかけて店頭に並ぶため、屋外管理している店舗で購入する場合は寒さで傷んでいる場合もあります。
寒さに曝されると、葉に黒色の斑紋がでたり、夜間に鉢土が凍結すると根が切れて日中葉がやや萎れ気味になるので、寒さによる傷みが出ている株は避けます。
プリムラ・オブコニカの植え替え
一年草として育てる場合は植え替えせずに春まで開花を楽しみます。
夏越しさせた株は9月中旬あたりに植え替えを行います。
植え替える際は、鉢土を1/3程度落とし株元が土内に埋まらないよう注意しつつ一~二回りの大きな鉢に新しい土で植え替えます。
植え替え後は新葉が出るまで明るい日陰に置いて管理します。
プリムラ・オブコニカの用土の選び方
市販の花用の培養土でも大丈夫です。土の過湿が続くことを嫌うため排水の良い用土で植えます。
根腐れが気になる場合は、市販の培養土に赤玉土小粒や軽石小粒などを1~2割まぜて排水を良くしたものを使うこともできます。
またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土:酸度調整ピートモス:軽石小粒(または日向土小粒)=4:3:3:2の土に植え替えもできます。
プリムラ・オブコニカの水やり
プリムラ・オブコニカの水やりは一般的な鉢花の水の与え方に準じ、基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
プリムラ・オブコニカの肥料の与え方
10月~4月までは月に1回頻度で緩効性化成肥料を置き肥として与えます。
開花期間の12月~4月までは置き肥に加えてリン酸が多めの液体肥料も月に1~2回の頻度で与えます。
プリムラ・オブコニカの増やし方
プリムラ・オブコニカは「種まき」で増やします。
種まき
種まきは5月末~7月あたりが適期です。
種を撒く場合は、ピートバンまたは育苗トレーやポットに市販の種まき用土を入れて、十分に水を浸み込ませた後に種が重ならないようにばら撒きします。
なおプリムラ・オブコニカの種は好光発芽種子のため、種まき後は覆土しません。
発芽するまで明るい日陰に置いて、下面から吸水させながら乾かないように管理し、発芽後に苗の生育にあわせて間引きしていきます。間引きの際は土から引き抜くのではなく、ハサミなどで切ると周囲の根を傷めません。
高温期の移植は枯れやすいため、夏の間は明るい日陰と風通しの良い場所に置いて育苗トレーやピートバンのまま管理し、9月中旬あたりからポットなどに移植します。
移植後1~2週間までは日陰に置き、以降は陽当たりの良いところで苗を大きく育てます。
プリムラ・オブコニカの手入れ
花柄・枯葉摘み
咲き終わった花柄(および花茎)・黄化した葉・枯葉は病気の原因になるため適宜摘み取ります。
また花茎や葉柄の摘み残しがあると、残った茎が病気の原因になるため、付け根から摘み取ります。
肌が弱く被れやすい場合はゴム手袋などを着用し、植物体に直接触れないようにしてから花摘みや手入れを行った方が良いです。
プリムラ・オブコニカの病害虫
害虫として「アブラムシ」、病気として「灰色かび病」などが発生することがあります。
害虫
「アブラムシ」
花や葉裏などに発生しやすく、大発生して蕾や成長点に被害がでると葉や花に生育異常になることがあります。
特に生育期間中の陽当たり・風通しが悪い環境下で発生しやすいため、環境改善を行うことで発生を抑えることができます。
病気
「灰色かび病」
低温環境で多湿の場合に発生しやすく、咲き終わった花柄や枯れた葉に発生します。
初期は葉柄や花茎に水浸状の被害でて、後に灰色~灰褐色のカビして周辺に伝播していくため、花柄や枯れ葉は早めに除去して発生を抑えます。
退治・治療方法
各病害虫が発生してしまった場合は、市販の薬剤またはスプレー剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。