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ヒメツルソバ/ポリゴナムの基本情報
科名:タデ科 Polygonaceae
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属名:イヌタデ属 Persicaria
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学名: Persicaria capitata
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異名(Synonym):
Polygonum capitatum
Cephalophilon capitatum
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和名:ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
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別名:ポリゴナム
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原産:ヒマラヤ
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開花時期:5~7月、9月~11月
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高さ:~15㎝(長さは約50㎝)
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耐暑性:強い
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耐寒性:やや弱い
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ヒメツルソバ/ポリゴナムの特徴
匍匐性で地表を這うように茂るのでグランドカバーとして植栽したり、下垂する性質からハンギングバスケットや寄せ植えの花材としても使うことができます。
ピンクの小さな花の集合して砂糖菓子のコンペイトウを思わせる形で咲きます。やや赤みがかったV字の模様が入る葉は、秋の夜温低下とともに紅葉します。
ヒマラヤ原産ですが多年草として年を越すか種が越冬して毎年茂り、半野生化するほど強い植物です。
旧学名のPolygonum capitatumから流通時にポリゴナムの名で販売されていることもあります。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの管理と置き場所
ヒメツルソバは排水性の良い環境で陽当たりを好みますが明るい日陰でも良く育ちます。
冬期の寒さで地上部は枯れますが、暖地や温暖地では多年草として越冬します。
寒冷地など土中が凍結する地域では根が凍るため一年草として扱う地域など、寒さによって管理が変わります。
株が枯れても種が越冬しやすいため、翌春近い場所から発芽することもあります。
株は地表を這うように茂りグランドカバーのように育ちます。肥沃な土で放置し続けると雑草のように繁茂することがあるので、必要に応じて間引きます。
一方で根は地表近くを浅く張るので、足を踏み入れる場所では土が固くなるため生育が悪くなります。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの年間管理表
ヒメツルソバ/ポリゴナムの植え替え
苗を購入後、一回り大きな鉢、または花壇などに植え替えます。
植え替えの適期は4月~5月ですが、性質が強いため真夏・真冬を避ければ概ね植え替え可能です。
鉢植えの場合は、成長にともない株に対して鉢が小さくなるようであれば、随時植え替えを行い鉢のサイズを大きくします。
また生育が旺盛で下垂するように茂るため転倒しやすくなりますので、倒れにくくする工夫もした方が良いです。
暖地または温暖地では地植えで多年草のように育てることもできます。
陽当たりの良い場所に根が張りやすいように土を作ったうえで植え付けます。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの用土の選び方
市販の花用の培養土でも大丈夫です。またブレンドする場合は赤玉土小粒:腐葉土=7:3の土に植え替えもできます。
庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの水やり
ヒメツルソバの水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。
鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫です。
一方で夏場は雨が降らない日が続くようであれば夕方あたりにたっぷりと水を与えます。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの肥料の与え方
ヒメツルソバはあまり肥料を必要としませんが、鉢植えの場合は置き肥を月に1度は与えた方が良いです。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの手入れ
剪定・刈り込み
ヒメツルソバの剪定や刈り込みは生育期間中のいつでも行うことができます。
特に匍匐か下垂して茂るため、茂りすぎた部分を思い切って刈り込むことで株張りを抑えることができます。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの増やし方
ヒメツルソバは挿し木または種まきで増やします。
挿し木は5月~7月あたりに行います。先端部分を除いた2~3節ほどで切り取り、土に挿すところまでの葉を落とします。その後、挿し穂を水につけて給水させます。
鹿沼土かバーミキュライトのような清潔な土を準備し、水をかけて湿らせた後、挿し穂を土に挿します。発根剤などを使うと成功率が上がるのでお勧めです。
日陰で水を与えながら管理します。新芽が出始めたら発根したと考えられますので、根を傷めないよう土ごと苗を取り出し、植え替えします。
あるいは接地している枝が発根している場合は、根ともに枝を切り分けて増やすこともできます。
種を撒く場合は採種・播種をしても良いですが、前年植えていたあたりの零れ種がいくつも発芽するので取り分けて植えると簡単です。
ヒメツルソバ/ポリゴナムの病害虫
生育が旺盛なためか、悩まされるほどの病害虫はいません。