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ビデンス/ウィンターコスモスの基本情報
科名:キク科 Asteraceae
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属名:センダングサ属(ビデンス属)
Bidens
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学名:Bidens
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別名:ビデンス
ウィンターコスモス
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英名:Arizona beggarticks(=Bidens aurea)
Apache beggarticks(=B. ferulifolia)
Smooth beggarticks(=B. laevis)
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原産:北米南部~グアテマラ
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開花時期:5月~12月
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高さ:10㎝~30㎝
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耐暑性:やや強い
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耐寒性:やや弱い~やや強い
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ビデンス/ウィンターコスモスの特徴
ビデンス属はメキシコを中心とした北米南部~南米北部原産のキク科の一年草や半耐寒性多年草です。
「ビデンス」と呼ばれ園芸利用する品種は「ビデンス・オウレア(Bidens aurea)」「ビデンス・フェルリフォリア(B. ferulifolia)」「ビデンス・ラエヴィス(B. laevis)」などを元にした園芸品種が主に流通しています。
なおビデンスの仲間は意外に身近で、種が服などに引っ付く道端や草むらに生える帰化雑草の「アメリカセンダングサ(アメリカ栴檀草=B. frondosa)」や在来種の「センダングサ(栴檀草=B. biternata)」のビデンスの仲間です。
「ウィンターコスモス」という別名もあり、冬に開花するラエヴィス種などの園芸品種に対して使われますが、冬咲き種以外に夏咲き種も多く流通するようになりビデンスの名前を使う機会が多くなっています。
花色は黄・白などの単色や黄花で花弁縁が白の品種などが多く、近年ではややブラウンがかったオレンジ花やピンク花の品種も作られています。
また草丈は品種によって這性種から高性種まであり、這性種は草姿を活かして寄せ植え・花壇の前景・ハンギングバスケットなどの演出で楽しめ、高性種は大き目の鉢や花壇の後方などの演出で楽しめます。
ビデンス/ウィンターコスモスの管理・置き場所
流通するビデンスは、主に秋または春から種をまく一年草と半耐寒性の多年草に分かれますが、どちらの場合でも陽当たりよく、風通りと排水性の良い環境で育てます。
ある程度の寒さに対する耐寒性はありますが、表土や鉢土が凍ると株が傷みやすいため、土が凍りやすい地域の場合はウッドチップや落ち葉などでマルチングして冬越しさせます。
また鉢栽培している株は、霜が当たる場所では土全体が凍ることがあるため、厳寒期は屋根下などの霜・雪が当たらない場所に移動した方が良いです。
ビデンス/ウィンターコスモスの年間管理表
ビデンス/ウィンターコスモスの植え替え
苗を購入後、一回り大きな鉢、寄せ植えまたは花壇などに植え替えます。
ビデンスのほとんどが花付きの苗として真冬を除く秋~春にかけて店頭に並びます。
開花株は根詰まりしていることがあるため、根鉢を取り出して根が回っている場合は根鉢の底と上部を少しずつ崩したうえで植え替えを行います。
多年草として育てている株の植え替えは4月~5月中旬あたりに行い、基本的に毎年1回は植え替えを行います。
鉢植えの場合は根鉢を取り出し、土を半分から1/3程度落として、伸びすぎた根を切って整理し、新しい土と鉢に植え替えます。
ビデンス/ウィンターコスモスの用土の選び方
市販の花用の培養土でも大丈夫です。ただし土の過湿を嫌うため土質によっては赤玉土小粒や軽石小粒などを1~2割程度混ぜて排水良く作り替えると良いです。
またブレンドする場合は赤玉土小粒:鹿沼土小粒:調整ピートモス:腐葉土:鹿沼土小粒:パーライト=4:2:2:1:1の土に植え替えもできます。
庭や花壇に植える場合は、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥、肥料などを植えこむ周囲に混ぜてから植え付けます。
ビデンス/ウィンターコスモスの水やり
ビデンスの水やりは一般的な花の水の与え方に準じます。
鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
庭植えの場合は、植えた直後にたっぷりと水を与えた後は、おおむね雨まかせでも大丈夫ですが、夏場は雨が降らない日が続くようであれば夕方あたりにたっぷりと水を与えます。
ビデンス/ウィンターコスモスの肥料の与え方
地植えの場合
土質改良のための堆肥類とともに完熟の有機肥料を混ぜてから植え付けます。
一年草または一年草として育てる場合は追肥を与えなくても開花しますが、多年草として育てる場合は4月に株元から離した株の周囲に緩効性の化成肥料を与えます。
鉢植えの場合
元肥として根を傷めない緩効性の化成肥料を土に混ぜて植え付けます。
以降追肥は品種に生育や開花に合わせて4月~12月の間に2ヶ月に1回の頻度で緩効性の化成肥料を株元から離した株の周囲に与えるか、1ヶ月に1~2回の頻度で液体肥料を薄めて与えます。
ビデンス/ウィンターコスモスの手入れ
花柄摘み
開花期間中は花が咲き終わり次第に随時花柄摘みを行います。
花柄摘みは花茎を残すと見た目が悪くなるため、花茎の付け根から切り取った方が良いです。
ビデンス/ウィンターコスモスの増やし方
ビデンスは種まき、または多年性品種は挿し芽・株分けで増やします。
種まき
ビデンスの種まきは3月~4月・9月~10月に行い、市販の種か採種したものを使います。
育苗トレーに種まき培土のような清潔な用土をいれて、種まき前に水をかけて十分給水させます。
用土が給水できたら、種が重ならないようにバラ撒きして軽く覆土するか、種3粒ずつを土に挿しこむように種まきします。
発芽後本葉が出たあたりで間引きします。根が傷まないように間引きの際は土から引き抜くのではなくハサミなどで切ると周囲の根を傷めません。
間引きは葉が重なるくらいに育ったあたりで随時行い、本葉が4枚になったあたりでポットに植え替えて苗を作ります。
挿し芽
挿し芽は5月~6月に行います。
緑色で固く充実した枝を10㎝前後で切りとって挿し穂下側から数枚葉を落とし、挿し穂を水に漬けて給水させます。
なお挿し穂を作る前日から半日前に親株にたっぷりと水を与え、枝内に水を行きわたらせておくとより活着しやすいです。
湿らせた赤玉土の小粒や鹿沼土の小粒など清潔な土に挿し穂を挿します。また挿し穂の給水に活力剤を使ったり、発根剤を付けることで成功率が上がります。
日陰に置き、土が乾かないように水を与えつつ、発根して新芽が成長するまで管理します。
株分け
植え替えと同じタイミングで行った方が良く4月~5月中旬あたりに行います。
鉢植えの場合は根鉢を取り出し、地植えの場合は一度掘り上げてからノコギリなどで分割します。
ビデンス/ウィンターコスモスの病害虫
害虫として「アブラムシ」「ハダニ」、病気として「うどんこ病」などが発生することがあります。
害虫
「アブラムシ」は新芽や花弁裏側などに発生しやすいです。
特に陽当たりや風通しの悪い環境で発生しやすくなります。陽が当たりにくい枝を間引き、風通しを良くするなどの環境改善も重要になります。
「ハダニ」は乾燥する環境下で葉裏にから広がっていき、葉裏から吸汁するため、葉色がかすれた様な色合いになります。
またハダニはクモの仲間なので、大発生すると蜘蛛の巣状の糸を張り始めます。
屋根下などの雨があたらない場所のような乾燥する環境で発生しやすいため、葉裏から株全体に定期的に水をかけることで発生を抑えることができます。
病気
「うどんこ病」は葉の表面に白い粉のようなカビが発生します。
春先の夜間気温が低い時期や開花期あたりで発生し、特に窒素過多の場合や株が茂りすぎて通風が悪くなると発生しやすくなります。
退治・治療方法
「アブラムシ」「ハダニ」「うどんこ病」の退治・治療は、市販の薬剤またはスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と対象病害虫の記載があるものを使っていけば退治できます。
また害虫の場合はアセフェートやクロアチニジンを含む粒剤を株の周囲に撒くことで予防や退治ができます。