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千日小坊の基本情報
科名:ヒユ科 Amaranthaceae
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属名:ツルノゲイトウ属(アルテルナンテラ属)
Alternanthera
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学名:Alternanthera porrigens ‘Senniti-kobo’
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原産:エクアドル、ペルー
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開花時期:10~12月上旬
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高さ:30㎝~1m
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耐暑性:強い
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耐寒性:弱い
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千日小坊の特徴
千日小坊は南米で自生しているアルテルナンテラ・ポリゲンスという原種をもとに生み出された園芸品種です。
千日小坊は、千日紅をさらに小さくしたような可愛い花が咲き、開花期間も長い半耐寒性の多年草です。
夜が長くなると開花する性質(短日性)で、自然の開花は10月あたりから始まりますが、短日処理という開花を早める方法で育てられた苗が9月あたりから出回ります。
寒冷地では1年草に扱いになりますが、晩春から9月あたり出回る苗を庭に植えると草丈は1mになって開花するため、庭植えでも十分な存在感がでます。
千日小坊の管理と置き場所
千日小坊は直射日光を好み、暑さに強いので、屋外のよく陽の当たる場所で育ててください。
また夜の長さが一定を超えると花芽をつくるという性質の植物(短日植物)で、自然開花では10月あたりから開花します。寄せ植えなどで夜間も明るい場所に置いている場合は開花しなくなる場合があるので注意してください。
半耐寒性の多年草で、暖地や霜の降りない温暖地域では葉を残したまま越冬することがありますが、寒さや霜が当たり始めると葉が傷みはじめ、上部を枯らした状態で越冬します。
庭植えの場合では、千日小坊の周辺に冬も葉のある多年草などがあると、それらの葉で守られて、越冬できる場合もあります。
寒冷地などの冬の寒さが厳しい地域では、冬季に枯死するので、地植えの場合は鉢に植え直し、寒さの当たらない場所へ移動してください。
千日小坊の年間管理表
千日小坊の植え替え
開花株を購入後、一回り大きな鉢、または寄せ植えや花壇などに植え替えて下さい。
千日小坊をはじめアルテルナンテラの仲間は根張りがよく、購入時のポットの中で根詰まりを起こしていることが多いので、根を軽くほぐして植えます。
一方で寄せ植えの場合は、開花の後半になると新しい芽が伸び始め寄せ植えの形が乱れ始めるので、意図的に根を崩さず植え替えるか、ポットのまま嵌め込んで伸びにくくすることもあります。
ただし、千日小坊にも水が行きわたるような水やりを行わないと千日小坊だけ傷むことがありますので注意が必要です。
千日小坊の用土の選び方
市販の花や野菜用の培養土でも大丈夫です。鉢植え・庭植えともに排水性の良い土で植え替えてください。
千日小坊の水やり
千日小坊は一般的な花苗の水の与え方に準じますが、根を張る性質なので春先から植えている場合は夏場の水の渇きが激しくなりますので注意が必要です。
鉢植えの場合は基本的に鉢の表面が乾いたら鉢下から水が出てくるまでたっぷりと与えてください。
庭植えの場合は、植えた当初はおおむね雨まかせでも大丈夫ですが、夏場は夕方あたりにたっぷりと水を与えてください。
千日小坊の肥料の与え方
夏場は勢いよく株が成長するため肥料は必要ですが、過剰に与えると株が暴れだすので、肥料切れで葉色や株の状態が悪化しない程度に適宜与えます。
肥料を与える頻度はお持ちの肥料の説明に準じたほうが良いですが、植えるときの元肥を土に少量混ぜて植え込み、鉢植えで置き肥を与えるなら月に1度程度与えた方が良いと思います。
千日小坊の剪定・刈り込み
開花の後半になると花の2節下から新しい芽がでて伸び始めます。新芽を残すように花を切り取ってください。
また、この新芽は晩春から晩夏までの生育期間では、地植え場合で1m、鉢植えの場合でも50~70㎝まで伸びます。
もし秋の開花時に草丈を抑えたい場合は、8月中下旬~9月上旬に刈り込むことで草丈を低くすることができます。
8月中旬より前の時期は茂りすぎた場合は刈り込んで構いませんが、新芽は次々出てくるため、開花時の草丈を低くする効果は果たせません。
千日小坊の増やし方
千日小坊は商標登録品種のため増殖はできません。
千日小坊の病害虫
害虫として「ハダニ」「アブラムシ」「メイガ」などが発生することがあります。
害虫
「ハダニ」
通常屋外では大発生はしにくいですが、雨が降らない日が続いたり、屋根下で育てている場合などで発生しやすくなります。
「アブラムシ」
花の蕾に発生しやすいです。被害が酷いと花が委縮して咲いたり、その他の病気を併発します。
「メイガ」
種類によって食害パターンが異なりますが、千日小坊の場合、葉の表面薄皮一枚残すように葉裏から食害を受けます。
退治・治療方法
各害虫が発生した場合は市販のスプレータイプの薬剤で「花き」の登録と上記の病害虫が対象になっているものを使っていけば退治できます。